目次
YouTubeアカウント・チャンネルの売買を安全に行うために
YouTubeアカウント・チャンネルの相場
YouTubeアカウント・チャンネルの売買を安全に行うために
ぽな:
ここまでYouTubeアカウント・チャンネル売買のトラブルについて伺ってきましたが、安全に売買を行うためには、どのようなことに気をつければよいでしょうか?
河野:
まずは信頼できる仲介者に間に入ってもらって、トラブル発生時に相手と連絡が取れるようにすることが重要です。
ぽな:
相手の身元をしっかり押さえるということですね。
河野:
はい。あと売買するチャンネルに問題がないかどうか、譲渡契約のときに「動画に関する著作権関係の処理」がきちんとされているかも確認しましょう。
ぽな:
お金のトラブル、未払いについてはどうでしょうか。
河野:
YouTubeアカウント・チャンネルの売買ですと、オンラインでの取引になると思うので、どうしても未払いのトラブルは起きやすくなります。
直接お金をやりとりするのはリスクが高いかもしれませんね。エスクローサービス(※1)を利用するなどして、キャッシュを確実に回収できるようにしておくのがいいと思いますよ。
(※1 売買に際し、信頼の置ける「中立的な第三者」が契約当事者の間に入り、代金決済などの取引の安全性を確保するサービス)
今回はYouTubeアカウント・チャンネルの売買について、法的視点から解説しました。
取引を安全に行うためにも、
- 著作権周りの契約をきちんと行っておく
- 買う側・売る側ともに権利侵害のないよう気をつけておく
- 売買取引後のトラブルを想定しておく(連絡をとれるようにしておく)
- 信頼できる中立的な第三者に仲介をお願いする
などをおさえることをおすすめします。
なお、Webサイト/SNSアカウント/アプリの売買を行えるプラットフォーム『ラッコM&A』では、YouTubeアカウント・チャンネルの売買も扱っています。
売り手は手数料0円、買い手も成約額の5%(最低税込55,000円)で利用可能。契約書の自動生成や、電子契約連携、弁護士への無料相談などリーガルサポートも提供されています。
とはいえ、チャンネル売買にはまだまだ不安や悩みも多いですよね。そもそも、チャンネルはいくらくらいで売買されているのでしょうか? どのようなチャンネルが売買されやすいのでしょうか?
『ラッコM&A』を運営されているラッコ株式会社 代表の板谷さんに教えてもらいました。
※ここからはラッコ株式会社の提供でお送りします
YouTubeアカウント・チャンネルの相場
YouTubeアカウント・チャンネルの売買価格の相場は、おおむね「月間利益の6ヶ月?12ヶ月分」です。
比較的安いかも?と思われるかもしれませんが、YouTubeチャンネルでは公開済みの動画以上に「これから出す動画」が重要になってきます。
仮にチャンネル買収後に更新が止まってしまったり、動画の質がガクッと落ちたりする場合、視聴者さんの反応が悪くなり、それを検知したYouTubeのアルゴリズムで弾かれてしまう恐れがあります。そうなると買収前のように再生数が回らなくなり、収益も低下してしまいます。「買って放置で半永久的に収益化!」は難しいのです。
また、YouTubeの方針変更によりチャンネル運営が難しくなったり、広告単価が減らされると言ったことも起こりえます。一般的な企業のM&Aやサイト売買(WebメディアやECサイト)に比べて値段が付きにくい理由は、そういった独自のリスク要因があるためです。
逆に言うと、再現性の高いチャンネル(制作が外注化されておりそのまま引き継ぎ可能であるなど)であれば、高い値段が付く可能性があります。リスク要素が少ない、買収後の再現性が高い、更新頻度を上げれば更に伸びる可能性があるなど、これらの要素が揃ったチャンネルほど人気があり、高い値段で取引されます。
買収したチャンネルのテイストに沿って動画を作り続けられるのであれば、YouTubeアカウント・チャンネルの買収は投資コストの回収が早くできるため、リスクはありつつも魅力のある事業と言えます。売買されているチャンネルは収益化基準(※2)を満たしたものがほとんどのため、買収後すぐに売上が立つのも魅力です。
(※2 チャンネル登録者数が1,000人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上。まったくのゼロからこの基準を目指すのはかなり大変です)