東京23区で在留外国人の多い区は?
ここまでみてきたように、東京都には突出して多くの在留外国人が住んでおり、また東京23区には特に密集していることがわかりました。ここでは、その東京23区内ではどの地域にどの国の外国人が多く住んでいるかをみていきます。

前年まで1位だった新宿区は2位に順位を下げました。コロナ禍により留学生が入国できなかったことが減少の直接の原因となりました。また、まん延防止措置や緊急事態宣言のために、区内の多くのアジア系飲食店が閉業に追い込まれてしまったことも大きく影響しました。
代わって1位となったのが江戸川区です。リトルインディアと呼ばれる江戸川区西葛西は、インド人住民の数が圧倒的に多くなっています。外国人学校や宗教施設などの生活基盤も、年々整備が進んでおり、外国人が住みやすい環境が整えられています。
冒頭でも述べたように、在留外国人は地域のインフルエンサーとなる可能性を持っています。どの国の外国人がどこに多く住んでいるかを把握した上で、それぞれの地域に合わせたプロモーションを行っていくことが、コロナ後のVFR需要で多くの訪日客を集めるカギになります。
<参照>
出入国在留管理庁:令和3年末現在における在留外国人数について
出入国在留管理庁:在留外国人総数上位100市区町
東京都総務局統計部:区市町村、国籍・地域別外国人人口
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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