一流の寿司店に集うのは、一流のビジネスマンである。そういっても過言ではないだろう。なぜなら、寿司屋は食事を楽しむだけでなく、粋な人たちとの粋な会話を楽しむ、社交場としての体もなしているからだ。そこで今回は、カウンターの向こうで寿司を握る職人に、常連とはいえ本当は迷惑だと感じるのはどのような客なのか、聞いてみた。

寿司店に通うことをステータスとしている客

寿司職人が気分を害するのは、カウンターで堂々と他の飲食店の話をする客。「この前、予約困難な○○というレストランに行って…」「ミシュランに掲載されている××という店は…」などと、声高に他のお店の様子を事細かに話す輩は、確かにはたで見ていても気分のいいものではない。

とかくこのような人たちは、「食事を楽しむ」ために来店しているのではなく、「高級店に通う自分を自慢したい」と考えて、寿司店に足を運んでいるのだろう。腕を振るって提供する寿司にリスペクトが感じられない人は、来てもらわなくて結構、と思っている職人も多いようだ。

必要以上に騒ぐ客

寿司店のカウンターから始まる出会いもあるだろう。確かに、寿司屋を社交場として利用している客もいる。とはいえ、必要以上に騒ぐのは考えものだ。

隣の客と意気投合し、うれしくなって酒のペースが進んでしまうこともあるかもしれない。あるいは、ついつい議論が過熱することもあるかもしれない。とはいえ、寿司屋は「寿司を食べる場所」であることを忘れてはいけない。

むやみやたらに周りに話しかける客

寿司屋に通う人々の中には、大将との会話を楽しみにしている人もいる。そこから必然的に、隣の客とも話し始めて……という場合もあるだろう。しかし、隣に座っている人に誰彼構わず話しかけるのはいただけない。

訪れた人の中には静かに食事を楽しみたい人もいるはずだ。それなのに、見ず知らずの他人にのべつまくなしに話しかけたら、せっかくの時間が台無しになってしまう。

スマートな振る舞いで粋な時間を

一流の飲食店こそ、客としての資質が試されるといっても過言ではないだろう。寿司屋で最高の時間を過ごすために、自分がどのような振る舞いをするべきか、しっかりと予習しておきたいものだ。せっかくなら、「一流の寿司屋に通える人間」ではなく、「一流の寿司屋にふさわしい人間」を目指そう。

文・山田千景

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