韓国における健康被害補償の実績

韓国では毎月健康被害審査会が開催され、最近では1回に2,000から4,500件が審査されており、これまでの累積審査件数は40,973件である。13,748件に医療費が6件に死亡一時金が支払われた。

この他、本人負担が30万ウオン未満で専門委員会では審議されずに、各自治体で処理された案件が11,101件あるが、4,200件に診療費が払われた。医療費支援事業の対象は、107件で、死亡慰労金は4件に支払われた。

新型コロナワクチンを対象にした健康被害救済制度の活用:日本と韓国の比較から
表3 韓国におけるコロナワクチン健康被害審査会開催状況と審査の結果(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

日本における新型コロナワクチン健康被害の認定状況

表4に示すように、わが国でもコロナワクチン健康被害審査部会が、今年の6月までに10回開催されているが、累積の審議件数は843件に過ぎない。棄却は6%ほどで、審議に回れば、ほとんどは認定されている。

新型コロナワクチンを対象にした健康被害救済制度の活用:日本と韓国の比較から
表4 日本におけるコロナワクチン健康被害審査部会開催状況と審査の結果(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

棄却されたケースについては、棄却理由が付記されており、全てにおいて“疾病の程度は、通常、起こりうる副反応の範囲内である”と記載されているが、その意味するところは理解不能である。