スイスの人気高級腕時計ブランド「ROLEX(ロレックス)」の商品価格が高騰している。世界的な人気の高まりから国内では品薄状態が続き、中古市場ではさらに価格の上昇につながっている。

背景に「チャイナマネー」も

首都圏・関西圏に店舗を持つブランド品買取専門店「MARUKA」が2022年4月にアップした記事によると、ロレックスはコロナ禍で人とモノの往来が難しくなる中、生産が制約され、物流が滞るといったことが発生したという。

もともとロレックスは装飾品としてだけでなく、投資目的の商品としても人気がある。その上で、最近は新モデルの登場と既存モデルの生産終了の端境期にあり、廃番モデルは正規代理店ではなく中古市場で買う必要性が生じた。その結果、希少価値から需要が高まって、価格が押し上げられる傾向にある。

しかも、近年は特に経済成長が著しい中国で人気が高まっている。チャイナマネーがロレックス市場に流れ込んだことで、世界的な品薄に拍車がかかった。定価、中古価格とも上がっている。

「ロレックスマラソン」

正規代理店にも在庫がなく、商品を求めて店を渡り歩いたり何度も訪れたりすることは、SNSで「ロレックスマラソン」とも呼ばれている。今どき、店を訪ね歩くのはアナログな方法だが、新品のロレックスはインターネット通販がなく、実際に店へ行かなければならない。店に行き、その度に在庫を確認してもらう。その繰り返しが「マラソン」に例えられるのだ。

このマラソンを成功させるには、どうすればよいのだろうか。ネット上には、さまざまな方法論が並ぶ。中には「方法論なんかない。タイミングが全て。つまり運次第だ」と断言する意見もある。

ただ、そう言ってしまっては元も子もない。そこで、少しでも自分でできる方法として紹介されているのが、服装や立ち振る舞いに気をつけることだ。いずれも、購入できるかどうかには、スタッフからの印象が大切だという前提に基づく。

例えば、服装は清潔感があり、ロレックスを身に着けるにふさわしいとスタッフが感じるような格好で行くべきだと言う人もいる。立ち振る舞いも、落ち着いてスタッフとコミュニケーションを取り、好きなモデルや自分の家庭環境などを共有すべきという意見もある。転売目的ではないことをしっかりとアピールすることも有効だという。

どこまで準備するかは個人の考え方次第。何度も来店してスタッフと信頼関係を作る過程を経てまで、自分がロレックスを欲しいのか。生半可な気持ちでは、長丁場のマラソンを走り切れない。まずは自分の熱意を見つめ直す必要がありそうだ。

文・MONEY TIMES編集部

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