ナタを使った薪割りの2つの方法
ナタの刃を当てる角度と位置に注意
主なナタによる薪割りの方法は2つありますが、共通してナタの刃を薪に当てるときの「角度」と「位置」が大切なポイントとなります。
ナタの持ち手は必ず下向きになるように注意してください。持ち手がナタの刃よりも下向きにあると、刃が自分の身体に向かないので安全です。薪に当てるナタの位置も必然的に手前になります。必ず持ち手を下向きにし、手前に刃を当てるのが安全な薪割りのコツです。
①″ナタの背を叩く″薪割りの方法
一つ目の方法はナタの″背″を使って行う方法となり、薪割り初心者も挑戦しやすい方法です。まず薪割り台に薪を垂直に立て、薪の上部中央にナタの刃を当ててください。それから太めの薪を使ってナタの背を叩きながら、ナタの刃を少しずつ薪に食い込ませます。
ナタは木目に沿いながら下に入っていくため、さらにナタの背を薪で地面近くまで叩きます。最後の注意点として、ナタの刃が地面に当たらないようにしてください。
②″ナタを薪に打ち付ける″薪割りの方法
次は、ナタの刃を薪に食い込ませたあとに地面に打ち付けて割る方法です。利き手ではないほうで薪の端を持って安定させ、ナタの刃を薪の木目に沿うように当て、軽く力を入れながら叩いて食い込ませてください。
両手で薪に食い込んだナタを持ち上げ、薪割り台めがけて打ち付けるように振り落とします。薪の底が地面と平行になるように振り下ろすのがコツです。この作業を3~4回繰り返すことで薪は安全に割れます。
- ナタに刃を当てるときと振り下ろすときのコツ
″ナタに刃を当てるとき″と、″ナタを振り下ろすとき″は、力を思い切り入れないようにするのが安全に薪割りをするコツとなります。
薪にナタの刃を食い込ませるときは、小さな力で数度叩くようにして食い込ませます。ナタを振り下ろすときも一度で薪割りをしようとはせず、必ず数回に分けて割るイメージで作業するのがコツです。
薪の大きさは火の勢いで使い分ける
″薪のサイズ″で使い分ける
![薪割りで便利なナタの使い方ガイド!キャンプで安全に焚き火を楽しむコツを伝授!](https://cdn.moneytimes.jp/640/426/LFfPVkMnApkuMZnlLEhstWoGXygwSXvy/4f649b8c-cdf7-4b4b-b4d0-4e9d1e5f8eec.jpg)
焚き火をするときは、薪のサイズによって使い分けが必要となります。薪の大きさは、一番小さいものが割り箸サイズ~直径3センチ、中ぐらいは直径4~6センチ、一番大きい薪は直径6センチ以上の大きさです。
小さく薪割りをするときは薪の上部面積が狭くなるため、ケガをしないように安全に気を付けて行ってください。
焚き火の熾し方
![薪割りで便利なナタの使い方ガイド!キャンプで安全に焚き火を楽しむコツを伝授!](https://cdn.moneytimes.jp/320/240/ATioOLLbGwbdHXDxKPEbeyIWinFgMzZY/14d21d11-567a-4e3a-9d6e-e377195f63ca.jpg)
割り箸程度から直径3センチほどの薪は、着火するときの焚きつけ用に使ってください。焚きつけするときは、細い薪以外に乾燥した葉っぱや樹皮と枝を用いることもあります。火が着いたあとは、直径4~6センチほどの大きさの薪をくべ、最後に火の勢いが安定してきたら太い薪をくべましょう。
焚き火を大きくしたいときは、火が安定したら太めの薪をどんどんくべていきます。焚き火は、このように薪の大きさによって火加減を調整してください。