スッテのカラー選択術

多分、エギング同様に「スッテのカラーは?」という人も多いだろう。イカメタルはエギングほどカラーにこだわることはないかと思う。昨今は、各メーカーから様々なカラーが出ているが、そこは自分の信頼がおけそうなカラーを選んでいただければよいと思う。

ざっくり言ってしまうと「派手なカラー」「地味なカラー」になる。スッテに関しては、エギングのエギのように上布・下布があるわけではない。ぱっと見て派手に見えるか、地味に見えるか、しかない。あとは、その時の天気や潮の状況で自分なりに判断してほしい。

私の場合は、日が高いうちは、派手なカラーから入って、状況を見てその後を判断。違う派手めのカラーをいれるか、今度は地味めのカラーを入れてみるか。自分から状況を変えて、どれがアタリなのか正解を出したいという思いでスタートしている。

福井でのイカメタル釣行で6杯 仕掛けのカラー&ウェイト調整が奏功悩ましいスッテのカラー選択(提供:TSURINEWSライター笠野忠義)

エギング的な考えも

オバマリグのドロッパーにエギを使用の時は、エギング要素を入れても面白い。日の高いうちはケイムラやマーブル、金テープなど。夜焚きの時はグローや、ナイトエギングで実績のあるカラーを入れてみてはいかがだろうか。

「迷わない」が大事

カラーについては「この時はこれだ!」という明確なものがない。たまたまその時にそのカラーが効いただけかもしれない。「イカの気持ちに……」とよく聞くが、イカに直接聞いてみないとわからないし、イカはしゃべらない。「どれにしようか?」と迷っているうちに時合いが逃げていくかもしれない。

こう言ってしまうと、元も子もないかもしれないが、カラーに関しては「迷わない」こと。リグを回収したときに「今度どれにしようかな?」と考えずに、誘っている最中に「今、このカラーを使っているから、今度はこれを入れてみよう」と組み立てることが釣果を伸ばす一つかもしれない。

カラー交換もアタリなし

タックルケースを開け、まず目についたオレンジ系のスッテと、スッテとは逆に地味目のエギを投入した。自分の思うタナを一通り誘い、反応がなければどんどんカラーを交換してみた。2回目はスッテはそのまま、浮きスッテは地味めから派手めに。それ以降は、全部地味系にしたり、スッテを地味めに、エギを派手めになどいろいろ試してみたが、納得のいく反応はなく、時間だけが過ぎていく。

サミングは必須

リグを落とすときは、必ず「サミング」を忘れず行うこと。余分なラインを出さずに、リールのライントラブルを避けよう。軽くキャストしてカーブフォールで誘おうという時も同じ。サミングしていないと、当然のことながらリグが着水したときに余分なラインが出てしまう。そのまま巻き取ってしまえばライントラブルは避けられないだろう。

誘った後は「止める」

誘いを入れた後は、「しっかり止める」こと。リグを安定させてしっかり止めて待つことでイカに対して違和感を与えないためだ。止める時間は自分でいいと思うまで止めておくといい。自分は最低でも10秒ほど待つと決めているが、きびきびした動きでアタリを出したいときは5秒ほどで誘いを開始することもあれば、10秒以上待って様子を見ることもある。

ロングステイという言葉があるくらいだ。長かれ短かれ、誘った後は「しっかり止める」こと。流れが無ければティップはそのままの角度でキープされるであろうし、流れがあればリグが斜めに入り、ふわふわすることもあるだろう。こういった状況判断もできる。乗せ調子のロッドも投入したが、まさかの高切れ。今回は掛調子のロッドを通して使用した。