お金持ちになるためには、まず富裕層のお金の使い方を学ぶのがベストである。今回は、庶民とは異なる「富裕層ならではなお金の使い方」を紹介しよう。

富裕層は現金払いを好む?

意外かもしれないが、富裕層ほど現金払いを好む傾向にあるのをご存じだろうか。その理由を探ってみよう。

お金を引き寄せることができる人は、感謝の気持ちを忘れない人だといわれている。形式的な金銭のやりとりの裏に感謝の気持ちもやりとりすることで、お金の良い循環が生まれるのだという。

お金の重みは現金でしか表現しえないため、感謝の気持ちを伝えるには現金に勝るものはない。お金への感謝を忘れないためにも、できるだけ現金で買い物をするのがお金持ちへの近道なのではないだろうか。

富裕層が4年落ちの中古高級輸入車を買うワケ

紹介制の完全予約型商談で高級車を販売している営業マンに話を伺いました。

「お客さまの中には新車登録から約4年、厳密にいえば3年10カ月以上経過した中古車ばかりを乗り換えて、毎年のように節税を図っている方もいらっしゃいます。約4年以上経過した車両は、税法上、定率法による減価償却で1年での償却が可能となっているからです。ちなみに新車の場合、法定耐用年数は6年になりますので、6年を掛けて減価償却していくことになります。ここが、4年落ちの高級輸入車が節税対策に向いているといわれるポイントなのです」

コロナ禍で富裕層が購入している意外なもの

ラグジュアリーカードでは2022年3月に会員約1,000名へのアンケート調査も行っている。2020年に比べて2021年の支出が増えたと回答した会員に対し、支出が増えた理由を聞いたところ、以下のような回答を得ている。

*テレワーク用のオフィスを借りた
*コロナ禍でキャンピングカーを購入した
*コロナ禍で色々我慢する代わりに趣味の車を購入した
*少しでも楽しみ増やすために、高級時計を購入した
*旅行等支出が減り代わりにハイジュエリーを購入した
*コロナになってからペットを飼い始めた
*ペットと一緒の時間が増えたのでおやつ代が増えた。散歩の回数が増えたのでトリミング代が増えた
*インフレ等を見越した資産保全の為、換金性のある現物資産を購入。また、衣類のネット購入が増えた

コロナ禍で行動が制限されるのは当然として、富裕層はそうした制限に縛られないところにお金を使い、このストレスフルな状況をうまく回避しているようだ。

また、最後の現物資産購入も、目先の生活費や通常の貯蓄で精いっぱいの人々とは違う、富裕層らしい使い道といえる。

富裕層から学ぶお金との付き合い方

富裕層の習慣を学ぶことで、富裕層に近づくことができるかもしれない。決して無理をする必要はないが、今回紹介したお金の使い方の中で吸収できるポイントがあれば、ぜひ実践してみて欲しい。

文・MONEY TIMES編集部