2022年上半期はウクライナ情勢や米国の金利引き上げなど、日本市場は海外情勢に大きく影響を受けている。さらに、長期化するコロナ禍で、向かい風になった業界もあれば、追い風になった業界・企業も見られる。そこで今回は、「あの時投資していれば」と後悔してしまいそうな、2022年上半期の爆上げ銘柄を紹介しよう。
2022年上半期に株価が高騰した3銘柄を紹介
2021年12月30日終値と2022年6月30日の終値を比較して株価の上昇率が高い銘柄を3つ紹介する。
1位 マツモト(7901)驚異の株価上昇率1000%超え!
最も株価上昇率が高かったのは、卒業アルバム制作の大手である株式会社マツモトだ。2022年上半期の株価上昇率は1000%超え、いわゆる「テンバガー」である。
ちなみに、6月30日の最高値を境に株価は急落を見せており、短期売買目的の投資家による株価操作(仕手株)とも見られている。
2位 シンワワイズHD(2437)
2位のShinwa Wise Holdings株式会社は、アート業界で注目を集める大手企業だ。上半期での株価上昇率は366%となっている。主に美術品などのオークション企画・運営を行っており、近年は、日本のアート取引市場の再生・育成にも力を入れている。
さらに、メタバースやNFTなどのテクノロジー分野でも注目を集めている。2月の仮想空間に江戸の街をメタバースとして再現する「エドバース事業」の発表により、期待を集め株価が急騰した。
なお、7月には江戸バースの土地NFTの販売が開始され、すでに完売している。
3位 キャンバス(4575)
3位につけたのは創薬ベンチャーの株式会社キャンバスだ。上半期での株価上昇率は260%となっている。同社は主に抗がん剤の研究開発を行なっており、6月1日に膵臓がん治療の第二相臨床試験(フェーズⅡ)の進捗状況が良好であると発表し、株価が急騰、さらに6月15日には、同試験において、がんの縮小が1例確認されたと発表し、株価上昇が再加速した。新薬は、フェーズⅡをクリアすれば、販売にまで至る確率が一段と高まると言われるため、まだまだ同社に期待している投資家も多いのではないだろうか。
アフターコロナにもチャンスあり!?
ここまで読んで「投資のビッグチャンスを逃した」と後悔する人もいると思うが、アフターコロナにおいても似たようなチャンスがあるかもしれない。「リベンジ消費」が爆発すると考えられているからだ。
リベンジ消費とは、コロナ禍で抑制されていた消費活動が反動で増えることを指し、特に旅行業界には莫大なお金が落ちると見られている。そのような状況になれば、航空会社やオンライン旅行サイトの運営企業、クルーズ船を運航する企業の株価が大きく上がる可能性がある。
もちろん、これらの企業の株価が確実に上がると断言することはできないが、米国株で有望視されている銘柄としては、民泊仲介サイトのAirbnb(ティッカーシンボル:ABNB)、大手ホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(ティッカーシンボル:MAR)、クルーズ会社のカーニバル(ティッカーシンボル:CCL)などが挙げられる。 新型コロナウイルスの状況を注意深く観察しながら、最適なタイミングでこのような銘柄に投資すれば、大きな投資成果を得られるかもしれない。
現状分析を注意深く続けよう
株式相場の先行きを見通すことは簡単ではないが、注意深く現状分析を続けていれば、投資のビッグチャンスを掴めるかもしれない。株式投資をしている人は、引き続きしっかりウォッチを続けてほしい。
文・MONEY TIMES編集部
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