AIDAの法則とは?

まず「AIDAの法則って何?」という疑問にお答えしましょう。マーケティングをお仕事にしていない方には、そんなによく知られている法則ではないかもしれません。

この法則は、人の経済的希求活動(何かを買い求めるAction)に到るまでに、必要な要素やプロセスを表したものです。

まず、

  1. モノやサービスへの注目(Attention)があり、
  2. それに興味(Interest)を持ち、
  3. 興味が渇望(Desire)へと変わり、
  4. はじめてActionに結びつく

…という法則です。

ダイエットで有名なRIZAPなら、

  1. 太ってしまった著名人を起用(Attention)
  2. たった2ヶ月で(マイナス〇〇キロ)!のコピー(Interest)
  3. 美容up、健康維持、感動体験への渇望を刺激(Desire)
  4. 入会への一連の行動(Action)

とビジネスモデルの仕組みを解き明かせるわけです。

逆に言えば、何らかのビジネスモデルを組み立てる場合もこの仕組が成立するように組み立てれば良いのです。起業に興味がある方は、絶対に忘れないでくださいね。

FIFAのW杯48チーム問題!AIDAの法則で浮かび上がるのは「D」!

さて、AIDAの法則をご理解いただけたら、今回の「W杯48チーム拡大問題」の「核」とも言える部分がもうお分かりになったことでしょう。

それは「D」、「Desire」です。

すでに世界的な大イベントであるサッカーW杯は「Attention」と「Interest」が確立されたスーパーコンテンツです。1930年から始まるサッカーW杯は数々の「伝説」が蓄積され、世代を超えて語り継がれてきています。もはや「文化」です。

文化として定着したコンテンツにおいては、「A」と「I」は放っておいても人々の中で再生産され続けます。したがってビジネスとしてW杯を考える場合、主催者であるFIFAは「A」と「I」を気にする必要がないのです。

したがって、誰の「D」をどのように刺激するか、ここがポイントということになります。

なお、「A」と「I」を気にしなくて良い…とは、これからビジネスを軌道に載せようと頑張っている方にとっては何とも羨ましい限りですよね。「A」と「I」を確立する方法、ご興味の方も多いと思います。いずれ別の記事で詳しくご紹介したいと思います。