気持ちの良い木漏れ日が降り注ぐ中、川の音色に合わせたかのように鳥や虫の鳴き声も聞こえてくる。そんな自然を肌で感じられるキャンプ場だからこそ、空を眺めて何もしない人、静かに読書を楽しむ人、久々の友人との会話に花を咲かせる人たちまで、皆思い思いの時間を過ごすことができるのがキャンプである。皆がそんなとても素敵な時間の使い方をしている中、私はあえていつもよりちょっぴり気を遣った料理を作るという時間をおすすめしたい。

これからの季節、額からは汗を流しながら火を起こし、食材は前日の夜から仕込み、お気に入りの調理道具や食器をテーブルに並べて、ただ黙々と料理を楽しんでいく。その工程はライディングにも少し似ていて、前準備や当日のコンディションはもちろん、回数を重ねるたびに想定と現実のギャップが少なくなっていく感覚は、いわゆる「乗り慣れた」ような感覚なのである。そうしていつもより時間をかけて作った料理はキャンプ場の雰囲気も手伝うことでこれ以上ないほどに美味しく感じてくる。乗り物として不完全な二輪車が好きなライダーだからこそ、自宅のキッチンと比べて遥かに不便な場所で作る料理はいつもより特別で、手の込んだ料理を作るための料理器具選びや火器選びについてもバイクに車載することまでを含めて楽しむことができるはず。

初めての免許、初めてのバイクで初めての峠道を気持ち良く走ることが難しいように、初めから難しい料理に挑戦する必要はなく、無理に自炊する必要も全くない。なぜなら料理とはバイクと同じくらい自由な趣味なのだから。

目次
【今日はキャンプ飯何つくろう!? : Tokky Camp Cooking】
料理に合わせて火器・調理器具を選ぼう!

【今日はキャンプ飯何つくろう!? : Tokky Camp Cooking】

今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)

料理に合わせて火器・調理器具を選ぼう!

自然の中でのんびり過ごせるキャンプだからこそ、ご飯についても気を使いたくなるもの。ここではそんないつもよりちょっぴり気を遣ったキャンプ飯を紹介していきます♪
まずは作りたい料理に合わせて最適な火器と調理器具を選んでみよう!

◆最適な火器を選ぼう
キャンプ飯における火器は、調理のしやすさだけでなく、用意した食材や作りたいメニューと合わせて考える必要がある。手軽な火器で簡単に調理を行うもよし、焚き火や炭火を使ってじっくり料理と向き合うもよし。バイクに車載することやキャンプ場のルールなど、制約も含めて火器選びを楽しもう。

・シングルバーナー
最も手軽なシングルバーナーは折り畳むことで携帯性も良く、使い方も簡単なので初心者にもおすすめできる火器。キャンプ用のガス缶を使うものの他、最近では汎用性の高いCB缶(カセットボンベ)が使用できるタイプも登場しているので、トーチバーナーなどを付け替えることで1つのCB缶を使い回すこともできる。

・焚き火
キャンプの醍醐味とも言える焚き火は、暖をとるだけでなく調理火器として活用することもできる。料理によっては焚き火台の他にも網や焚き火スタンドが必要となり、調理道具にも焚き火による煤(すす)がついてしまうため、焚き火用の道具を揃えるなど、割り切った使い方をするのがおすすめ。さらに薪も必要となってくるので荷物が増えるデメリットはあるものの、雰囲気はバツグンだ。

・炭火
バーベキューなどでお馴染みの炭火は焚き火よりも火加減の調節がしやすく、一度火を起こしてしまえば長時間の調理ができるのも魅力のひとつ。焚き火のように道具や炭などの荷物は増えてしまうが、炭火の高火力に加えて遠赤外線効果も合わさった焼き上がりは絶品で、肉や魚を使ったシンプルな焼き料理ほど炭火を使いたくなる。

◆料理に合わせて調理器具を選ぼう
火器と同じく、料理に合わせて考えなくてはならないのが調理器具。荷物を減らす上では幅広い調理に対応した応用力の高さを重要視したくなるが、料理の仕上がりは調理器具によっても大きく左右されるもの。最近ではバイク乗りに嬉しいコンパクトな調理器具も手の出しやすい価格で販売されているので、自分のバイクに車載できるスペースと相談しながら最適な調理器具を選びましょう!

・メスティン
炊飯に使うメスティンは、そのほとんどがアルミ製となっており熱伝導性が高く、炊飯から麺類や汁物の調理まで、手軽ながらもオールラウンドにこなせるアイテムとなっている。底に網を敷くことで、蒸し料理や燻製料理といった飛び道具的な使い方をすることもできる。こちらも安い物では100円ショップから手に入れることができるので、マストで揃えておきたい。
写真のFIRE BANKの極厚メスティンは厚みのおかげでとてもしっかりした作りになっていて、ガシガシ使い倒したいキャンパーにはすごくオススメです!

・スキレット
キャンプ料理の雰囲気をグッと盛り上げてくれるスキレットとは、鋳鉄製のフライパンとなっており、スキレット自体が重たく、メンテナンスにも手間がかかる。しかし、この重量を生む厚みのおかげで料理が冷めにくかったり、熱によって変形することもないため、焚き火や炭火を使ったラフな使い方をしても問題ナシ。焼き物や炒め物はもちろん、実は揚げ物や煮込み料理なども相性が良い。
私のスキレットは某有名100円均一ショップにて300円で販売されているスキレット。様々なメーカーから色々なサイズ・構造のスキレットが販売されているので、迷ったらひとまず安いスキレットを使ってみるのも◎

・ホットサンドメーカー
手軽にホットサンドが楽しめるホットサンドメーカーは使い方や手入れが簡単で、ただホットサンドを焼く他にもフライパンとして使うこともできるので、焼き物から炒め物まで幅広い料理が作れる。また、ガス火から焚き火、炭火まで火器も選ばず、応用力が高いというのも特徴だ。1枚焼きや2枚焼きなどバリエーションが豊富で価格も安く、様々なメーカーから出ているので見ているだけでも楽しい。使い方がかなり限られてしまうけど、ワッフル型やたこ焼き型なんかも欲しくなっちゃいます…

・クッカー
クッカーは携帯性に優れており、蓋とセットで使うことができるのが特徴。フライパンや鍋として使うことができ、これ1つで2品の料理が作れる他、蓋としても活用できるので煮込み料理や汁物の調理に向いている。携帯性では丸型クッカーに劣りますが、写真のスクエアタイプのクッカーはインスタントラーメンを割らずに入れることができるんです!

今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
今日は何つくろう!?ときひろみのツーリングキャンプ飯クッキング教室
(画像=『Moto Megane』より引用)
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(画像=『Moto Megane』より引用)