平鯵が2連発
船着場は悩んだ末に前回と同じ新波止の4番を選択し、やや3番寄りの場所に釣り座を構えた。ウキ下6ヒロ半に設定して、3時半ごろから釣り始めたが、自分も周りも釣れない時間が続く。
過去3回の釣行でも釣れ始めたのは夜明け前後からだったので、焦らず気負わずの心持ちで続けていると、向かい風が徐々に弱まってきた。その分暑さも増して体力勝負の様相を呈してきたが、課題だった超遠投が心持ち上手くいくようになった。
すると夜が明けつつある4時半過ぎに、スッとウキが沈み、竿先に張りが伝わってきた。クンクンと心地良い魚の反応を感じながら慎重に寄せてくると、海面に大きな白い魚体が現れた。そろりと波止上に抜き上げたのは、29cmの平鯵だ。幸先良いスタートにニンマリ。
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(画像=1匹目の本命(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)、『TSURINEWS』より引用)
しかし、ここから更に釣果を積み重ねることができるかが本当の勝負。周りの釣り人も平鯵を手にし始めて、今が時合いだと、エサ付けとカゴへのまきエサの詰め込みを丁寧に行いつつも、手早い手返しの繰り返しを心がける。
すると5時過ぎに再びウキがスッと沈んだ。常連のタックルとは違う私のこだわり、独自の中通しパイプテンビンならではのダイレクトな魚の反応を楽しみつつ、2匹目の平鯵を波止上に抜き上げた。
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(画像=平鰺キャッチ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)、『TSURINEWS』より引用)
向かい風の再来に苦戦
今日の自分は違う。今までの分を取り返すぞと意気込むが、6時過ぎから向かい風の再来に超遠投が上手くいかなくなり、苦戦を余儀なくされる。
周りの釣況も沈静化に転じたが、その中で一人だけ、ポツリ、ポツリと平鯵の釣果を重ねていたのが、やや西寄りに釣り座を構えたベテラン師。向かい風なりに遠くへ仕掛けを投げ入れ、魚の回遊のポイントを見事に捉えたようだ。