高級車であるベンツが、今年の秋に大幅値上げの予定だ。通常、価格が値上げされれば、その商品の売れ行きは悪くなりそうなものだが、ベンツの場合はそうではない。実は、ベンツの売上はコロナ禍でも増加している。ここでは、ベンツの値上げの状況や売上増加の理由について解説する。

ベンツが今秋大幅値上げへ

はじめに、ベンツが今年の秋に予定している値上げの状況について見ていこう。

メルセデス・ベンツ日本によると、今年の秋に予定している価格改定で、値上げを行うとのこと。具体的な金額はまだ出ていないが、過去にも数度価格改定が行われており、2022年2月には「Cクラス」の2つのモデルが、EV(電気自動車)も値上げされていることから考えると、大幅な値上げになることが考えられる。

ベンツの価格の大幅値上げの原因として大きいものが、ウクライナ危機による原油高である。ウクライナ危機による原油高で材料の価格が高騰し、ベンツの価格も値上げせざるを得ない状況に陥っている。

一方、ベンツの売上は増加している

ベンツは今秋に大幅値上げされる予定だが、上述した通り、過去にも数度値上げが行われている。しかし、値上げされてもベンツの売上は増加している。2021年の通期(1~12月)の決算を見ると、なんとおよそ4.4倍の増益を達成している。また、日本では輸入車の中でベンツが一番売れている。

では、なぜ売上が増加しているのだろうか。それは、新型の投入や中国での販売数の増加によるところが大きい。ベンツでは、新型を投入した「Sクラス」の販売数が増加している。また、中国での販売数も増加しているため、売上が増加しているのである。

増益については、さまざまな理由が考えられる。商品のラインナップや設定した価格が功を奏したことに加え、富裕層の需要増加やベンツの1台当たりの利益が多いことも影響していると考えられる。

ベンツの購入を考えるなら、早めの購入を考えよう

このように、ベンツは値上げがあっても、売上が増加する傾向にある。ウクライナ危機による原油高の影響は今後も続くことが予想され、ベンツは今後も値上げが続く可能性もある。一方、ベンツの人気は高いため、特に人気車は品薄になる可能性もある。ベンツの購入を考えるなら、できるだけ早めの購入を考えたほうが良いだろう。

文・はせがわあきこ

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