日がある内は

まずタックルは、きびきびした動きで誘いを入れたいと思い掛調子のロッドをチョイスした。明るいうちはボトムを攻めるというセオリー通りの攻め方を展開し、毎回はじめはきびきびとした動きで見せるつもりで「スッテ単体」のリグをセット。また、ロッドもショートロッドということもあって、取り回しを考慮してのチョイスであった。

港から出港して1時間。6時30分ごろから釣りを開始した。船長の言う通り、2枚潮で底潮の流れが速く、ボトムを取って底を切ると斜めに仕掛けが入っていく状況。オマツリしないように気を使いながら仕掛けを下ろすが、アタリももらえず苦戦した。

時折、タングステンのスッテも入れてみたが、状況はさほど変わらなかった。日が落ち、夜焚きでの釣りになるまでは反応は一切なかった。

大人気の敦賀湾イカメタル釣行でトップ15杯 時合い短く二枚潮にも苦戦
(画像=釣り場風景(提供:TSURINEWSライター笠野忠義)、『TSURINEWS』より 引用)

誘い方

基本の誘いはシャクリを入れてからテンションフォールで狙うタナまで再び落とす(リールは巻かない)。エギングのように激しくシャクリを入れる必要は全然ない。大きすぎず、小さすぎず、キビキビとスッテを動かすイメージを持って操作してほしい。

1段でも2段でも。それ以上はシャクリを入れても一緒ではないかと思う。できるだけラインスラックは「ださないように」。ラインスラックが出ていると、もしフォールでアタったとしても、アタリがわからず、ラインスラック以上にアワセを入れないとかからないのだ。

しっかり止める

狙うタナで、ロッドをシェイクする「たたき」を入れて、その後ピタッと止めて待つ。「ここだ!」というところで、たたきで粘ってしまっては群れが散ってしまう可能性があるので、くれぐれも上記の誘いとコンビネーションで使っていただきたい。

誘い下げ

ワンピッチショートジャークで誘いを入れつつ、一旦狙うタナから外し、テンションフォールの時に、少しずつラインを出し、狙うタナまで再び落とす(誘い下げ)。ワンピッチで誘う場合は、誘いすぎると後がしんどくなるので、「だいたい〇m誘おう」と決めたほうがいい。あまり長すぎると、仕掛けを下ろすのに時間がかかりすぎてチャンスを逃すことになる。

ちょっと難しくなってくるが、シャクリの後にリールのクラッチを切っておき、サミングしておく。ティップにテンションがかかってロッドを下げていくときにサミングしている指を軽く緩めてラインを出す。一気にこのタナ!というところまで出してしまうと、ラインスラックが多くなってしまう。下手をすると群れがいたとしても散ってしまう可能性が大きい。