心得3:冬虫夏草を試してみる

冬虫夏草はチベット原産のマッシュルームの一種である。このマッシュルームに含有される成分が近年、さまざまなサプリメントに用いられている。なぜなら、多くの研究からこのマッシュルームにはテストステロンを高める働きがあることが分かり、テストステロンの増加によって競技能力の向上が期待されると言われるようになってきたからだ。アジアではその歴史は古いが、アメリカで知られるようになったのは1990 年代に入ってからのことである。冬虫夏草は心臓、肝臓、腎臓、そして免疫機能を助ける作用があると言われている。つまり、私たに働きかけ、さらにはコレステロール値を改善したり、インスリンの分泌を正常に維持する役割もあるという。確かにそれらの健康要素もありがたいが、それ以上に、アスリートにとっては冬虫夏草が競技能力の向上に役立つことが期待されている点に魅力を感じるはずだ。その理由は、この物質にはアデノシンが高含有されているからだ。つまり、体内のATP(アデノシン三リン酸)のレベルアップに貢献すると推測することができるのである。言うまでもなく、ATPは大きな力を生み出すエネルギー物質だ。体内のATPレベルが増加すれば、それだけ大きな力を発揮し、瞬発能力を向上させることができるはずなのだ。それだけでなく、冬虫夏草はカフェインが体内で結合する受容体と同じ受容体に結合する性質を持っている。つまり、カフェインを飲んだときと同じような状態を冬虫夏草の摂取によって得られるということである。これもまた、ワークアウト前にカフェインを摂取しているアスリートにとっては大きな魅力ではないだろうか。

心得4: テンションを上げる

卵が先か鶏が先かというコロンブスの卵のような話になるが、テンションを上げることはテストステロンのレベルを高めることにつながる(逆にテストステロンが増加した場合も、気分がハイになる)。例えば性欲が高いときは体内のテストステロン値も高まっている。テストステロン値が高いときは性欲も強い。このことは普段はテストステロン値が低い女性でも言えることだ。最近、性欲が減退していると感じるなら、おそらく体内テストステロン値も低下しているはずだ。気分を高め、テンションを上げることでテストステロン値を高めることができるので、気分が高揚するようなイベントや趣味を大いに楽しんで、積極的にテストステロン値を高める努力をしてみよう。