2018年10月、アメリカで人々を震撼させたショッキングな事件が発生した。舞台は葬儀場。なんと埋葬されないままの赤ちゃんの遺体が多数発見されたというのだ。どうしてこのような悲惨な事件が起きてしまったのか……詳しくご紹介しよう。

葬儀場に63体もの赤ちゃんの遺体が!

2018年10月19日、ミシガン州デトロイトにあるペリー葬儀場に、警察の立ち入り捜査が入った。そこで警官が目にしたものは、63体におよぶ胎児や乳児の遺体。そのうち27体は冷凍庫で発見されたが、他の36体は冷凍処理されず、箱の中に放置されていたという。なかには2015年に亡くなった遺体もあった、というのだから驚きだ。

ミシガン州では、胎児および乳児の死亡証明書は死後72時間以内に発行しなければならない。しかし、この葬儀場ではその手続きを怠っていた。 さらに同葬儀場は、死亡した胎児や新生児を家族の承諾なしにウェイン州立大学の遺体安置所に保管しており、2018年7月に訴訟を起こされていた。そのうえ、遺体を埋葬していないにもかかわらず、埋葬を済ませたとして、公的保険を不正請求していたことも明るみになったのである。

捜査の結果、ペリー葬儀場は閉鎖され、営業免許もはく奪となった。

1週間前には別の葬儀場でも……

実はペリー葬儀場での出来事が発覚する1週間前、おなじくデトロイトにあるカントレル葬儀場でも同様の事件が起きていた。

カントレル葬儀場は、遺体の防腐処理に関して数回規定違反を犯したとして、2018年4月から閉鎖されていたが、ある日警察に「カントレル葬儀場が規定違反をしている」という匿名電話がかかってきた。通報を受けた警察がカントレル葬儀場の家宅捜索を行ったところ、天井裏から胎児10体と乳児1体の遺体、および火葬された遺骨4体を発見されたという。

動機は謎……2つの事件の関係は?

なぜペリー葬儀場とカントレル葬儀場が遺体を保管していたのか、動機は不明。また、2つの葬儀場の関連性も謎のままである。しかし、両葬儀場の責任者が重い処罰を受けるのは確実だろう、とアメリカの各メディアは報じているようだ。果たして真相は明らかになるのだろうか。今は遺体となった赤ちゃんの冥福を祈りたい。

文・大中千景

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