食べる以外の用途も

イワシは食べるだけではなく様々な場面で使用されています。

食品で見てみると、例えば硬化油の原料の一つであり、マーガリン、ショートニングの原料として使用され、食品から少し派生させると、DHAやEPAなどのサプリにも用いられています。

また、工業的な場面では製革用油、重合油、ボイル油、低級塗料用油としても利用されています。

その他にも、養殖魚や家畜のエサにも使用されているため、私たちの生活に欠かせない存在だというのがお分かりいただけると思います。

イワシが群れる理由

イワシが泳いでいる姿を想像すると何百匹、何千匹にもなる群れで泳いでいるシーンを想像する方も多いと思います。

イワシが群れる理由はいくつかあり、まずは捕食者である大型のサカナに「自分よりも大きなサカナだと思わせるため」というもの。しかし、普段からイワシを追いかけているサカナたちにとってはそう簡単に騙されるわけもないので、この説は最近ではあまり信憑性が無いともいわれています。

一番有力だとされているのが、自分が捕食される確率を下げる「希釈効果」の為だというものです。一匹一匹で泳いでいると狙われた際に逃げることが出来ないため、群れを作ることで狙いがつけられず、捕食されにくくなるのです。

そのため、大きな群れの外側にいるサカナはどんどん内側に逃げ、外側に出てきてしまったサカナはまた内側に逃げる……これを繰り返すことで、群れはどんどん球体のようになります。

そのためこの状態になった群れは「イワシボール」と呼ばれています。

高級魚の仲間入り間近の「イワシ」が旬 敵がいないと群れない?
(画像=群れるイワシ(出典:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)