貴重なたんぱく源
イワシは非常に栄養価が高いため、「海の米」や「海の牧草」とまで言われ、多くの魚のエサになっています。
日本でも以前までは安価で購入できる栄養豊富なサカナとして食卓には欠かせないサカナでした。
栄養素を見てみると、EPA、DHAという不飽和脂肪酸がたくさん含まれており、脂肪もたんぱく質も良質です。
また、カルシウムやビタミンDも獲ることが出来、まさしく栄養満点のサカナなのです。
近年は値段が高騰
一昔前までは低価格で購入することが出来たイワシですが、最近では非常に高価なサカナとさえれています。
その原因として考えられるのは大きく2点あり、1つはアジやサンマなどでも数年に一度あるような急激な漁獲量の減少です。漁獲量が減ることにより値段が高騰しやすくなってしまいます。
2つ目は以前よりも鮮度のいいものが出回るようになったことです。一昔前までは食卓に並ぶイワシはそこまで鮮度のいいものではありませんでした。聞こえは悪いかもしれませんが、イワシは鮮度の落ちるスピードが特に速く、食卓に並ぶころには生食では食べられなかったのです。
しかし、近年の運搬技術の向上により、スーパーで購入できるイワシでさえ生食が当たり前になってきています。鮮度のいいイワシは調理法も多く、どんな食べ方でも美味しくなるため、以前よりも需要が増え、価格が高騰していると考えられています。