ちょっと前まで庶民の味の代表だった「イワシ」。近年では値段が高騰して高級魚の仲間入りをしています。まもなく旬を迎えるイワシの面白い習性についても調べてみました。
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イワシってどんなサカナ?
まずイワシの定義を簡単に説明いたしますと「ニシンの仲間の小型のもの」となっています。
じつはイワシはニシン目ニシン亜目のサカナの総称で、日本ではマイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの3種を総じて「イワシ」と呼んでいます。
ですので、ニシンとイワシは全く別のサカナだと思っている人も多いかもしれませんが、実は非常に近縁なのです。
イワシは昔からよく獲れるため安く、「卑(いや)しい」サカナであるとして、それが「イワシ」になったとか、魚へんに弱いと書くように、すぐに腐ってしまうため「弱し」から変化して「イワシ」になったなど、名前の由来は諸説あります。
世界中で生息するイワシ
イワシは泳力が強いため世界中の海で生息が確認されていますが、群れで世界中の「沿岸」を回遊しているため海に接している国のほとんどが漁業対象魚にしています。
当然「イワシ」と名付けられた魚は数多く確認されますが、日本の漁業的には前述の3種類のみを「イワシ」と位置付けています。
ちなみにロシア語ではイワシは「イヴァーシー」と呼ばれ、日本の「イワシ」が語源とされています。