目次
フリーランスマーケターの仕事内容は?
フリーランスマーケターに必要なスキルは?
フリーランスマーケターの仕事内容は?
ゆぴ:
実際のマーケターの仕事にはどのようなものがあるんですか?
Naoki:
前提として、マーケティングの仕事は本当に幅広いです。マーケティングのことを、コトラーは「ニーズに応えて利益を上げること」と定義し、森岡毅さんは「価値を創造する仕事」と説明していて、人によって解釈が異なるので前提を揃える必要があります。
Naoki:
事業やプロダクトを「作る」と「売る」に分類したときの、「売る」に関連する営業以外の部分がマーケティングであると、私は捉えています。
また、企業規模によっても仕事内容は異なり、大企業だと分業されていることが多く、ベンチャーやスタートアップの場合は1人ですべてを担うケースが多いです。
マーケターの仕事にはどんな種類がある?
Naoki:
マーケターの仕事には、たとえば下記のようなものがあります。
- マーケティングリサーチ(調査)
- コンテンツ作成(コピーライティング、SEO)
- プロモーション、広告、SNS運用
- 効果検証(分析担当)
ゆぴ:
本当に幅広い……! ちなみにフリーランスマーケターになるなら、どの領域を極めていくのがオススメですか?
Naoki:
私の場合は事業を伸ばすことが目的なので、それに関することは一通りできるようになることを目指しています。 ジェネラルにできれば、事業領域やフェーズを問わずに伸ばせるようになるので、さまざまな企業のグロースに関わることができます。
ユーザーとのコミュニケーション設計が必要な企業もあれば、テレビCMでワンメッセージを打ち出して認知されることが必要な企業もある。必要とされるマーケティングスキルは、企業の立ち位置によって大きく異なるんです。
Naoki:
マーケターの役割は、「コストを最小化して、効果を最大化すること」。そのための手段として、SEOやSNS、広告などがあります。自分の得意な施策を実行するのではなく、企業の立ち位置に応じて、事業成長に必要な施策を実行できるようになりたいと考えて、ジェネラルにスキルを磨いています。
ゆぴ:
たしかに、目的を達成するための手数はたくさん知っておくに越したことはないかも……!
Naoki:
とはいえ、副業紹介や案件受注のプラットフォームでは、ジェネラルなマーケターを求める募集は少ないです。
「広告運用」や「SNS分析」などの特定領域で募集がかけられることが多いので、先ずはひとつを極めてから、徐々にスキルを広げていくのが良いと思います。
フリーランスマーケターの仕事で需要のある領域は?
Naoki:
マーケティング領域のなかで需要の高いものは、「①複雑な領域」「②新しい領域」の2つですね。
まず、複雑なデータの分析やマーケティング戦略を設計すること。これができる人は市場に少ない一方で、需要はかなり高いです。
次に、TikTokなど比較的新しいSNSやサービスなどの運用や分析をすること。新しいサービスはグロースの可能性が大きく、こちらもできる人が少ないので需要が高いんですよ。
ゆぴ:
でも、需要が高いぶん、学ぶのも大変そうですね……。
Naoki:
たしかに、「①複雑な領域」は学習コストが高いので、すぐにマーケターになりたい人には不向きです。
でも「②新しい領域」は、経験値のあるマーケターよりも、むしろ日常的に新しいSNSやサービスに触れている若者のほうが詳しかったりもするので、チャンスは大きいと思います。
新しいアプリやSNSが出たら自分で触ってみるなど、マーケターはつねに学びつづける姿勢がとても大切です。私もまだまだ日々勉強中です!
フリーランスマーケターに必要なスキルは?
お話を聞いていると、マーケターにはたくさんのスキルが必要そう……。実際にフリーランスマーケターに必要なスキルにはどのようなものがあるのでしょうか?
1. 仕事で成果を出す
Naoki:
もっとも重要なのは、圧倒的に「いただいたお仕事で成果を出す」スキルです。どんなに幅広いスキルを持っていたとしても、結局マーケターのミッションは事業をグロースさせることなので、成果を出さずしてマーケターとは言えないと思いますね。これがなかなか難しいのですが……(笑)。
2. リードを広げる
Naoki:
次に、自分のことを知ってもらい、「お仕事をいただくためにリードを広げる」スキルです。マーケティングには「ファネル」という、顧客が商品を認知し、購入するまでのプロセスがあるのですが、これに自分を当てはめてみるとわかりやすいと思います。
「自分自身」の認知獲得に繋げるためには、どんな場所で、どのような発信をしていくのが良いのか、どのように行動を起こせば良いのかを考える。そもそもフリーランスは、誰かに見つけてもらわないと、仕事を頼まれることもないので必要なスキルだと考えています。
3. 社内コミュニケーションを取る
Naoki:
そして、これがない人は論外ですね。マーケターに向いてないと思います。
マーケターは商材・サービス理解はもちろん、社内の人たちと連携して仕事を進めることが求められるので、自ら社内の情報を取ってくる力が必要です。
フリーランスには「案件を獲得したい」というような人が多いですが、どちらかと言えば「一緒に売上を上げていく」というスタンスでいるべきだと思いますね。仮に案件を獲得できたとしても、一方がwinのコミュニケーションはいつか破綻してしまうと考えています。
4. 再現性を持つ
Naoki:
再現性があれば、一度成功した施策を抽象化して、他の領域にも転用することができます。たとえば、SNSマーケティングなら伸びた投稿に対して、成功要素を分解してもう一度再現してみることで、ノウハウが蓄積されていきますよね。
特定の領域しか伸ばせないのは、あまりに幅が狭いので、他の領域でも再現できるようになることが大事です。ただ、再現性を身につけるのは難しいので、とにかくトライ&エラーを繰り返して、場数を踏んでいくしかないですね。