タープを張る時の注意点
風向きに注意
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タープは風の影響を受けやすいため風向きに注意して設営しましょう。風があるとロープに荷重かかりやすいため、適切なくくり方やペグが大切になります。風の影響を受けないようにするには、タープの正面から風を受けるようにしてタープ内を風が吹き抜けるように設営しましょう。
ペグの長さが足りていないと風の影響で抜ける危険性もあるため下準備として、設営する方向や風向きは非常に重要です。
平坦な場所で設営
斜面に設営すると荷重が一定方向にかかりやすくなりロープやペグに負担を掛けるため、平坦な場所でタープを設営するというのも重要です。斜面をできるだけ避けて荷重が一定になるようにして設営しましょう。タープの設営だけはなくテントもガイロープとペグを使用するため、できるだけ平坦な場所で設営するようにすることで安定します。
事前にロープの下準備する
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長いロープをカットして長さを調整した場合は、必ずロープの下準備として両端の処理をしておきましょう。ロープは荷重がかかっても切れにくい強度がありますが、切断面から解けやすいためライターやマッチなどの炙って処理する必要があります。カット面を炙ると一旦溶けて冷えた後に塊になり解けなくなります。
市販のロープは基本的には両端に処理が施されていますが、処理がされていない場合は解けるので必ず炙っておきましょう。
自在金具の選び方について
自在金具について
自在金具はロープの張り具合を調整するための金具です。2つ穴、3つ穴などの種類がありロープに標準で付属することも多い基本道具のため、きちんと使えるようにならないとタープは張れません。
2つ穴タイプと3つ穴タイプの違いは扱いやすさと保持性の違いです。2つ穴タイプは扱いやすい反面、長時間経過すると緩むことがあります。反対に3つ穴タイプはロープの張り具合をきちんと保持してくれますが、その分少し扱いにくい構造です。
穴の大きさに注意
自在金具に開いている穴と実際にタープを張る時に使うロープの経が合うようにしましょう。穴に対しロープが太いと通せません。反対に穴に対しロープが細すぎると緩すぎて張り具合を保持できません。
特に保持力が必要な大型タープやテントを設営する場合は3つ穴のほうが長時間保持しても緩みにくいため向いています。しかし、標準で付属することが多い2つ穴のモデルでも問題ありません。
デザインや素材について
自在金具には2つ穴、3つ穴以外にも特殊な形状をしたデザイン性の高い金具もあります。形状によりロープの通し方が異なるため使い方をよく確かめて購入しましょう。
自在金具には樹脂(プラスチック)とアルミ製のものがあります。樹脂製は安価で蓄光機能などもあります。反対にアルミ製は強度が高い特徴があり長く使用しても割れにくい素材です。ロープの素材で説明したように樹脂は紫外線の影響で徐々に割れやすくなります。