ガソリンは引火性の強い物質だ。ガソリンをクルマに給油するとき、何かの拍子でガソリンが漏れると最悪の場合、引火して爆発する可能性がある。クルマが大きな損害をこうむるリスクがあるガソリンスタンドでのNG行為をチェックしておこう。

エンジンをかけたままの給油は危険！

ガソリンスタンドで給油時にエンジンをかけたまま、給油をするのはNGだ。エンジンをかけたまま給油すると、クルマが誤発進して給油中のガソリンを周辺にまき散らしてしまうリスクがあるためだ。

ガソリンは40℃で気体になり、火を近づければ燃える。さらに、静電気のようなわずかな火種でも引火するほど、燃えやすい性質を持っている。このように、ガソリンは危険性の高い物質であるため、「危険物の規制に関する政令」で給油の際にエンジンを停止することが決められている。

セルフスタンドでのガソリン継ぎ足し、携帯を使いながらの給油もNG

エンジンをかけたままの給油以外にも、ガソリンスタンドでのNG行為はある。たとえば、セルフのガソリンスタンドで給油する際、満タンになってからさらにガソリンを継ぎ足すのもNGだ。給油口からガソリンが吹きこぼれて引火する危険性があるほか、クルマの塗装が漏れたガソリンで痛むこともあるからだ。

また、給油時に携帯電話やスマホを使うのも危険だ。ガソリンはわずかな静電気があれば引火することがある。携帯電話やスマホが発する静電気や電磁波は、ガソリンの引火を引き起こす恐れがある。またセルフスタンドの場合、携帯電話・スマホを使いながら給油していると、注意力が散漫になり、ガソリンの吹きこぼれを引き起こす一因にもなる。

セルフスタンドでの行為は特に注意！

3つのNG行為は、特にセルフスタンドで注意したい。有人のスタンドならNG行為に及ぶ前にスタッフが声をかけてくれるので、リスクを回避できる。セルフスタンドで給油する場合は、利用者自身が気を付けなければならない。

文・はせがわあきこ

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