目次
5. 寒川神社で八方除のご祈祷を受けるなら
6. ご祈祷後に入ることができる神嶽山神苑の見どころ
5. 寒川神社で八方除のご祈祷を受けるなら
寒川神社で八方除のご祈祷を受ける流れをお伝えします。
5.1 寒川神社の八方除とは?

<寒川神社の社殿の横に置かれた、八方除を象徴する「方位盤と渾天儀」>
八方とは、四方(東・西・南・北)と四隅(北東・北西・南東・南西)から成る8つの方角を意味しています。あらゆる方位方角にいる神々は方位神と呼ばれています。
方位神は、土地、家、日柄(大安など)の良し悪しに影響し、人間の幸せで健康的な生活に大きく影響すると言われていました。このため人々はかつて、悪い方位を避けるように生活していたのです。
しかし、現代社会において、悪い方位を一切避けて生活することは現実的とは言えません。同時に、一切気にせず生活することを強いることもできません。けれども不安を感じる人々も多いはず。そんな人々の気持ちを軽く晴れやかにしてくれるのが、八方除と方位除の守護神なのです。
心に抱く不安の種は、仕事、旅行、引っ越しなどさまざまな生活の側面に転がっています。八方除のご祈祷を受けることで、あらゆる災いから守られていると感じることも、現代を生きる知恵の一つと言えるのではないでしょうか。
北は北海道から南は沖縄まで、時には海外からも八方除の御祈祷を受ける人々が神社を訪れています。この八方除を象徴するものが、「方位盤と渾天儀(こんてんぎ ※天体の位置測定の道具)」です。拝殿の右側にはこの方位盤と渾天儀のレプリカが置かれています。四隅に龍が配置された貴重なレプリカを、ぜひ写真に収めてはいかがでしょうか。
5.2 ご祈祷の受け方

ご祈祷を受ける場合、一度神門を出て左手に回り、上記写真の客殿でご祈祷の申し込みを行います。
寒川神社の御祈祷ではすべて八方除の御神徳を得られるとともに、学業成就や商売繁盛といった具体的な祈願の内容を相談することができます。どう相談すればよいのか悩む必要はありません。心の内をそのままお伝えすれば、神職の方々がいくつか質問をしながら、神様への願い事として適切な言葉に言い換えてくださいます。また、ご祈祷を受けた人は、神嶽山神苑(かんたけやましんえん)というご神域に入苑することができます。
ご祈祷情報
- 受付時間:8:00~17:00
- 定休日:無休
※正月期間は受付開始時間が変動するため、神社HPの「お知らせ」をご確認ください - ご祈祷初穂料:3000円から
6. ご祈祷後に入ることができる神嶽山神苑の見どころ
ご祈祷の後は上記写真の神嶽山神苑へ向かいましょう。しかし焦る必要はありません。入苑券があれば、当日または別の日であっても、開苑時間内であれば入ることができます。
神嶽山神苑は神聖なご神域です。今ではご祈願を受けた参拝者だけが入苑できるようになりましたが、平成21年(2009年)に開苑される前は文字通り「禁足地」として一般には開放されていませんでした。
神社の拝殿と本殿の真裏にあるこの神苑は、人によっては神という存在をもっとも近く感じる神聖な場所だと言われています。
6.1 難波の小池(なんばのこいけ)
まずは外門で入苑券を渡して受付をすませます。ここで「手水舎で手を清め、難波の小池で寒川大明神様にご挨拶をしてください」というご案内があります。
そのご案内の通りに、外門近くにある手水舎で手を清めてから難波の小池に向かい、神様の領域に入らせていただく感謝の気持ちを込めてご挨拶をします。すると不思議なことに、気分が静まっていくのが感じられます。
この泉は写真撮影が不可となっていることからも、寒川神社の起源に深く関わる特別に神聖な場所であることが窺えます。
6.2 八氣の泉

さらに歩を進め、内門をくぐるとその先に上記写真のように池泉回遊式の日本庭園が広がっています。この内門を境に、「草」という言葉で表現される「柔らかな風雅」の世界へと変わります。
人によっては「癒しの空間」という言葉がしっくりくるのではないでしょうか。内門の前の石の上に立ち、まずは八氣の泉をじっと眺めてみてください。

それから、旧三之鳥居の基礎石から出る湧水をはじめ、その先に見える茶屋 和楽亭、そして紅葉や松のおりなす美しい草木からなる上記写真のような景観を堪能すれば、心が鎮まり和やかな気分になるのを感じるはずです。
神嶽山神苑の基本情報
- 開苑期間:3月上旬~12月13日まで
- 開苑時間:9:00~16:00
- 休苑日:月曜日(祝祭日は開苑)