街中で多く見かけるようになった無料のPCR検査所。必要に応じて利用してる人は多いだろう。しかし、無料PCR検査所の中には、検査体制がずさんなケースが見られるという。どのようなケースが危険なのか、実際にトラブルとなったケースを紹介する。

ずさんな検査体制…検体を破棄しているケースも

ずさんな検査体制の無料PCR検査所では、検体の管理が正しく行われず、古い検体が出てきたら破棄をしてもみ消す、という不正が横行している。実際に「古い検体が出てきて破棄した」というメッセージが公になり、問題となった検査所も出てきた。

ずさんな検査体制になった理由は、急激に増加したPCR検査所に対し、対応する人員が追いついていないためという。では、なぜPCR検査所は急激に増加したのだろうか。

全国で1万2,000カ所もある無料PCR検査所

無料PCR検査所の急激な増加は、国から出る補助金を当てにしているためだ。国からの補助金は、PCR検査1件あたり1万5,000円とかなりの高額である。本来、無料PCR検査所の開設時には、医療機関や薬局などと提携が必要だ。今回は、提携先の医療機関として、閉院した病院の名前を悪用し、PCR検査所の申請を出すケースが多く見られた。

閉院した病院の名前を悪用した無料PCR検査所が出現

ずさんなPCR検査が行われている無料PCR検査所は、閉院した病院の名前を悪用していた。国の補助金目当てだけで検査所を次々と増やすため、当然スタッフは足りなくなる。また、PCR検査所の補助金が出る、儲かるという理由でPCR検査所に投資した人が、配当を得られずトラブルになっている問題も出てきているという。

実際に無料PCR検査所を利用する際、一般人にできることは、連携先の医療機関が存在するかどうかを確認するしかない。また、PCR検査所の話に限らないが、「リスクのない投資話はない」という点も注意したい。

無料PCR検査利用の際は医療機関の確認をしっかりと

無料のPCR検査所にまつわるトラブル事例を紹介した。今後、会社や全国旅行支援などで無料のPCR検査所を利用したい場合もあるだろう。その場合は、安心できる医療機関を利用するか、無料のPCR検査所の場合は連携先の医療機関を確認するなどの自衛も考えよう。

文・藤森みすず

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