梅雨明けから秋にかけてのクロダイ狙いカカリ釣りは中小型の数釣りシーズンですが、同時に高活性なエサ取りをどうかわすかが課題になります。素材工房テスター2人に梅雨明け後のクロダイ攻略法を紹介していただきます。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部横江)
夏のクロダイカカリ釣り
カカリ釣りのクロダイも、毎年梅雨明けの7月ごろから秋にかけてのシーズンは、中、小型がメインになるものの数釣りが楽しめます。数釣りが楽しめるということはアタリも多いのでビギナーの入門にもピッタリなシーズンです。
また、この時期は水温も上昇し、エサ取りたちの活性も一気に上がるのでさしエサもオキアミの他に、アケミ丸貝やサナギ、コーンなど、少しでも長く底に残るエサが有効となります。
中、小型主体といえども7月は体力を回復した個体が多く、強い引きを楽しませてくれるのでスリル満点です。また油断は禁物で、中、小型がメインとはいえ、ときに大型もくるので数だけでなく釣り方やさしエサによってはサイズにも期待が持てます。
産卵明けの攻略法(素材工房・橋本直)
この時期になると、やはり重要なのはエサ取り対策。オキアミなどの軟らかいエサは秒殺で全く歯が立たずに釣りにならないことも多々あります。エサ取りの種類も増えてアタリは頻発にあるが本命からのシグナルを捉えられないことも多いのではないでしょうか。
前回も紹介した通り、やはりこの時期のキーポイントとなるのはボラの存在とエサのローテーション。サオ下に寄ったボラをなるべく掛けずにエサ取りを蹴散らしてもらいクロダイの捕食する間を作らないとクロダイに出会うチャンスは難しくなります。
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エサローテとダンゴ
そこでエサのローテーションを行い、比較的残りやすいエサを探してみよう。特に、この時期はアケミの丸貝やサナギ、コーンがメインとなりますが、あまり固執しすぎると、意外に当たりエサがオキアミだったりするので、こまめにさしエサのローテーションをしてみよう。
クロダイの捕食スイッチが入れば、それまで煩わしかったエサ取りたちが急に静かになりエサ持ちが良くなるので、そのタイムラグを感じたらチャンスです。
ダンゴのレシピは通年同じで、素材工房のイエローステージプレミアム、煎りぬか、ガーリック粉末、オキアミミックスを使用しています。ただし、ダンゴの量は必然的に打ち返しが多くなるので予備のダンゴは持参したい。
お勧め釣りポイント
この時期のお勧めポイントは三重県・五ケ所湾の迫間浦と内瀬だ。特に、五ケ所湾は夏ごろから本格的にシーズンが始まり、良型も当然狙えるが数も狙っていけるのでお勧めしたい。また、昨今はサナギが大好物のエサ取りであるアイゴが異常に増えているのでミンチを入れるとアイゴ地獄になることもあるので様子を見てから使用してほしい。
梅雨明けには少し早いが、7月ともなれば気温もグングン上昇して非常に蒸し暑くなり熱中症対策を考慮しながらの釣りとなる。特にこれからの時期は釣り時間も長くなり、場合によっては12時間という長丁場になります。昨今はパラソルを使用する釣り人も多くなり、直射日光を避けるだけでも快適に釣りができるのではないでしょうか。ぜひ、最低限パラソルの使用をお勧めします。
いよいよカカリ釣りの本格的なシーズンが始まります。暑さ対策を万全に夏のパワフルなクロダイの引きを十分に楽しんでほしい。