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もしものための保険もチェック!
過去の事故報告も確認を

もしものための保険もチェック!

通常の登山保険ではカバーされてないことも

【沢登り事故防止ガイド】事前にリスクを理解した上で、安心安全に楽しもう!
(画像=Photo byblende12、『暮らし〜の』より引用)

すでに登山を楽しんでる方はもしもの時のために山岳保険やアウトドア保険などに加入されている方も多いとは思いますが、自分の入っている保険が沢登りという登山スタイルをカバーされている保険かどうかをしっかりと確認しておく必要があります。

OneDay保険はしっかり確認を

特に最近ではコンビニやスマホから簡単に入れるOne Day保険が人気ですが、遭難事故の際の救助費用やケガの場合の入院費がカバーされていて安心と一見思いがちです。

しかしほとんどの保険ではカバーされる活動の範囲が、一般登山かまたは山岳登攀(登はん)かの2つに分類され山岳登攀は保証範囲外となるものが多くあるので注意が必要です。

沢登りは山岳登攀に分類される

【沢登り事故防止ガイド】事前にリスクを理解した上で、安心安全に楽しもう!
(画像=Photo byUserBot、『暮らし〜の』より引用)

山岳登攀と分類されるものは、ロープやピッケル、アイゼンなどの登山用具を使う登山スタイルやロッククライミング等を指すものとなり、沢登りはロープを使用する山岳登攀と分類されます。

そのためご自身の保険が沢登りという登山スタイルにあったものかどうかを再度しっかりと確認しておく必要があります。

過去の事故報告も確認を

沢によって特徴はさまざま

沢と一言に言っても沢によって特色はさまざまです。増水するスピードが早かったり遅かったり、両脇が壁のような崖に挟まれる沢だったり、または岩がもろくて落石の多い沢だったりと沢によって特に注意しないといけないことが異なってきます。

登山地図だけではそのような特色は判断できないため、事前に入渓する沢の情報をしっかりと下調べすることが何よりもリスク管理の第一歩となります。

事故報告から原因を把握

【沢登り事故防止ガイド】事前にリスクを理解した上で、安心安全に楽しもう!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

過去の事故報告のある沢ではその報告された事故の原因をしっかりと把握しその対策をすることが重要です。

沢登りのコースに関しては一般登山に比べ報告される情報が少なくまた登山道よりも台風や増水、倒木などによりコース状況が変わり、今までになかった危ない箇所が増えることも多いためできるだけ最新の情報を入手することを心がけましょう。

沢にもグレードがある

【沢登り事故防止ガイド】事前にリスクを理解した上で、安心安全に楽しもう!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

また沢登りのコースには登攀グレードが示されているものもあります。何も知らずに入った沢がグレードの高い沢だったりするとただ危ないというだけではなく死亡事故につながる危険性もおおいにあります。

自分の力量にあった沢かどうか、途中に難易度の高い箇所が出てくるかどうか、コースが示されている場合にはいきなりグレードの高い沢からチャレンジするのではなく、しっかりとスキルに合ったコースを選択するようにしてください。

下山時のコースもしっかり確認

【沢登り事故防止ガイド】事前にリスクを理解した上で、安心安全に楽しもう!
(画像=Photo by Michael R Perry、『暮らし〜の』より引用)

コースの選択時には下山時のコースもしっかりと確認することが重要です。沢を下ってスタート地点まで帰るのか、または一般登山道に出てスタート地点まで戻るのかを確認することを忘れないようにしましょう。

下山までの体力、時間をしっかりと計算して安全に帰り着くまでの行程を計画してください。「登れるところまでがんばって登る」はとても危険です。「安全に帰れるところまで登る」ということを念頭に登山計画を作ってみてください。