沢登りは一般登山では味わえない魅力の詰まったアクティビティです。しかし事故も増すためなかなかチャレンジすることができないという方も多いのではないでしょうか?沢登りを事故なく楽しむためにはどのようなリスク管理を行えばいいのかを現役登山ガイドがご紹介します。
目次
危険を理解して憧れの沢登りにチャレンジ!
沢登り中に気を付けたい事故①遭難、道迷い
危険を理解して憧れの沢登りにチャレンジ!
世界では類を見ない日本独特の登山スタイル

沢登りって実は日本独自のスタイルって知っていました?
まだまだあまり知られてはいませんが、この登山スタイルは昔から日本で楽しまれていた登山スタイルで、水しぶきを浴びながらの爽快な達成感と、普段目にしない神秘的な景色の広がる沢の中でのアドベンチャー感が魅力的な夏にピッタリの登山スタイルです。
通常の登山とは違うリスク管理で事故を回避
日本の山が持つ独特の地形だからこそできる沢登りは通常の登山よりも危険が多く潜む登山スタイルです。
しかし事故に合わないためのしっかりとした知識を身につけて危険を回避すれば、通常の登山では味わえない沢登りの魅力を安全に楽しむことができるので、沢登り中に起こりやすい事故をしっかりと把握しておきましょう。
沢登り中に気を付けたい事故①遭難、道迷い
ルート外を歩くことが多い沢登り

登山事故の中でも最も多い要因が遭難、道迷いです。さらに沢登りとなるとほとんどが登山道から外れた沢沿いを歩くこととなるため、一般の登山よりも遭難のリスクは高くなることは容易に想像できます。
沢に沿って歩くから道に迷うことなんてないのでは?なんてことはありません。ルート外なので道標もなく、また通れない箇所を回避するために沢から離れたところを歩く場合もあります。そういった場所ではトレースもないことが多く道なき道を進まないといけないこともあります。
遭難、道迷いのためのリスク管理
現在地を確認

まずは周りの地形を常に観察し地図やGPSで現在地を確認することが大事です。読図のスキルもしっかりと身に付けておきましょう。また、進む先にどのような地形があるか、後戻りすることができるかを確認して進むことも重要となります。
スタック状態は危険
助けを呼ぶことができない場所で前にも後ろにも進むことができずその場で立ち往生してしまった場合、死亡事故にもつながってしまい遭難事故となってしまいます。進むことだけではなく、後戻りすることができるかどうかを考えることも忘れずに。