目次
マンダラチャートを書く際のポイント
マンダラチャートの欠点と注意点

マンダラチャートを書く際のポイント

マンダラチャート実際に書いていると、途中で行き詰まってしまったり、わからなかったりすることが出てくるでしょう。そんなときにはこのマンダラチャートを書く際のポイントチェックしてみてください。

81マスをすべて記入するのを基本とする

基本的にマンダラチャートは81個のマスをすべて記入するのを基本としましょう。とはいえ、全部を埋めることはむずかしい場合があります。その場合は中心の9マスだけを完璧に作り、後は穴空き状態でも問題ないでしょう。
マンダラチャートは、81マスをすべて埋めることが目的ではありませんが、それをすべて埋めることで目標達成により近づける状態になると考えられます。

できるだけ具体的にする

マスを埋めていく際に少し言葉選びに迷うことがあるかもしれません。そんなときはできるだけ具体的にするほうを選択しましょう。例えば「マーケティングを行う」という漠然とした抽象的な言葉を書くよりも、具体的なマーケティングの手法である「リスティング広告を行う」「Web動画を作る」などのより具体的な項目にすることで、行動に結びつきやすくなります。

埋められない場合は他を先に埋める

マンダラチャートを書いていく際にどうしても埋められないマスも出てくるでしょう。その場合は、そのマスを埋めることばかりに固執するのではなく、一旦、先に他のマスを埋めるようにすることで、ふとしたときに突然、その埋められなかったマスに関するアイデアが思い浮かぶかもしれません。

場合によっては中心を変更する

それでもマスがどうしても埋められない場合には、中心の目標が本当に設定したい目標ではなかったり、抽象的すぎて漠然としすぎていたりするからかもしれません。場合によっては中心の目標設定からやり直すということも考えましょう。

行動するには優先度・重要度の高いものから

行動する段階になったら、優先度・重要度の高いものから行動に移していくことが重要です。目標達成のためにはすべての項目を行う必要がありますが、すべてを同時に始めることはむずかしいのが一般的です。そのため優先度や重要度を点数付けするなどして点数の高いものから実行に移す計画を立てるのをおすすめします。

各項目の期日も設定するとベター

目標というのは当然期日を設けるものです。まず中心の目標はいつ達成するのかを設定します。そしてその期日のためには周辺の8マスをそれぞれいつまでに達成するのかを設定します。このようにすることで行動自体を行いやすくなります。
マンダラチャートのマスの中に期日を記入する必要はありません。あくまで後から見直して見やすいようにするために、あまり細かく書き込むのは避けて、スケジュール表を作って管理すると良いでしょう。

マンダラチャートの欠点と注意点

マンダラチャートは先述の通り、さまざまな効果が期待できます。しかし、一方で欠点もあります。ここではマンダラチャートの欠点を確認しておくのをおすすめします。そしてその欠点を埋めるためにはどうすればいいかを見ていきましょう。

【欠点1】質が低くても気づきにくい
ビジネスでマンダラチャートを作る場合、そのマンダラチャートに基づいて行動するため、リスクが伴います。なぜならマンダラチャートは漏れが生じたり、粒度がそろっていなかったりと質が低くても気づきにくいからです。つまり独りよがりになりやすいということです。個人の趣味のような目標設定であれば、それほど問題は無いかもしれません。ビジネスになると、そうはいきません。
その目標に対する取り組みがはじめての場合、どうしても経験値の面で劣っているため、適切な項目を網羅できるとは限りません。ほとんどの場合抜け漏れがあったり、精査されていなかったりする項目が出てくるでしょう。

【解決策】
このような質の問題を解決するためには、経験者にアドバイスを乞うことが重要です。例えば、営業に関するマンダラチャートを作る場合、営業熟練者の成功談を取り入れ、何が必要なのかを精査することが重要です。
またチームでマンダラチャートを作り込むことで、より抜け漏れを防ぐことができるでしょう。チームでマンダラチャートを作っていくためには、デジタル上で共有できる仕組みにしておくと今の時代、やりやすいのではないでしょうか。

【欠点2】目標を達成するのに必要な要素が9つ以上だと適さない
先述の通り、マンダラチャートはまず中心に目標を書き、その周辺の8マスに必要な要素を書いていきます。この時点でお気づきかもしれませんが、中心の目標を達成するのに必要な要素が9つ以上存在する目標の場合、その目標は達成できないということになってしまいます。そのため明らかに必要な要素が多い目標についてはマンダラチャートが適さないということになります。8つより少ない場合はまだ活用の使用はありますが、8つより多い場合は、マンダラチャートを作らないほうがよかったとなってしまう可能性もあります。

【解決策】
もし目標達成に必要な要素が9つ以上ある場合、他の道具を使うというのも良いでしょう。例えばマインドマップというものがあります。マインドマップは目標やテーマから派生する項目を書き、線でつなぎながら、フローチャートのように記述していく手法です。

マインドマップは紙に余裕がある限り、いくら項目が増えても問題ありません。また明らかに8つより少ない場合、例えば3つや4つの場合でもマインドマップを使えます。
もしマンダラチャートでは適さないケースの場合は、マインドマップを試してみると良いでしょう。