自分の仕事の目標やプライベートの目標をなかなか達成できないと感じることはありませんか? 実は達成できない原因は、ただあなたが目標に対して意思が弱いなどだけが原因ではない可能性があります。実は目標を達成するために必要な要素やアイデアが足りないことが原因かもしれないのです。
そんなあなたにオススメの方法があります。それはマンダラチャートを書いてから目標達成に向かうことです。そこで今回はマンダラチャートとは何か、その作成方法や活用方法等をご紹介します。
マンダラチャートとは
マンダラチャートとは、密教でいう「曼荼羅(マンダラ)」のような表・図のようなものを利用する思考法、フレームワークのことです。「マンダラート」や「マンダラシート」とも呼ばれています。
曼荼羅はもともとサンスクリット語で「まるいもの」を意味するといわれており、視覚的に丸い形状に描かれて絵画を指します。多くの場合、主尊を中心に描き、周りに諸仏諸尊が細かく描かれます。この中心のものをとりまく複数の要素をマンダラのように配置するマンダラチャートは、現代において一つのフレームワークとして活用されています。
近年は、有名プロ野球選手が学生時代から活用していたというエピソードが紹介されたことで話題になりました。
マンダラチャートは、基本的には3×3の9マスの枠で構成されます。またその9マスの枠を複数書き、81マスを構成することもあります。
マンダラチャートの用途
ここで一つ疑問に思ったかもしれません。それは、マンダラチャートは何のために使うのかということです。マンダラチャートは多くの場合、「目標達成」の用途で使われます。
作成方法は後ほど詳しくご説明しますが、マンダラチャートでは、まずマスの中心に達成したい「目標」を記入します。そして、その目標の周囲のマス目に、設定した目標を達成するために必要な要素やアイデアを書き、埋めていきます。
すると、その目標を達成するために必要なことが明確になります。目標が大きく、現時点から遠ければ遠いほど、人は途方もない気持ちになってきます。例えばこれから自社の新商品が発売されるとします。その新商品はブランドの認知度も低く、いきなり「売り上げ目標」として「200万個売る!」という大きな目標を立ててしまうと、「そんなに売れるわけない」と感じてしまうものです。さらに、「それを達成するまでには途方もない時間と努力が必要だ」と感じてしまい、「無理だ」とモチベーションが逆に下がってしまうこともあるでしょう。
しかしそんなとき、マンダラチャートを使うと、「200万個売る」という目標達成するためには具体的にどのような要素や行動が必要なのか、ということが見えてきます。そのマス目に埋まったたくさんの要素は多いかもしれませんが、有限です。目の前に有限のものが具体的に視覚化されると、人は「これをやれば200万個売ることができるかもしれない」と感じるものです。
つまり、マンダラチャートを活用すると、漠然とした思考が整理されて成すべきことが明確になってきます。それだけではありません。マス目を埋めていくのはあなた自身です。埋める過程で、あなたはその目標達成のためには何が必要なのかを必死に考え、思考を深めていくことになります。その過程で、これまでは考えつかなかったことも知恵を絞って出すこともできますし、既知のことも思考が深まる可能性もあります。
それにより、直接的に目標に向うモチベーションも上がり、行動を起こしやすくなります。
とてもシンプルなフレームワークではありますが、だからこそ応用の範囲も広く、ビジネスの事業計画や資格取得、スポーツや勉強、ダイエットなどあらゆるシーンに活用できます。