目次
マンダラチャート作成で得られる効果
マンダラチャートの書き方

マンダラチャート作成で得られる効果

マンダラチャートを利用することで、得られる効果は実に多様です。そこでマンダラチャートを作って得られる効果を、項目に分けてご紹介します。

目標が達成しやすくなる

先述の通り、マンダラチャートは目標達成ツールとして有効です。マンダラチャートを作り込むことで、目標ややるべき行動が明確になり、意欲がわくことで、効率的に目標を達成することが可能になります。実際、プロ野球選手が学生時代からマンダラチャートを活用したことで、本当にプロ野球選手になったという実績があります。それを知ると自分も遠い大きな目標が達成できるのではないかと希望がわいてきます。

思考が整理される

マンダラチャートを作っていると、これまで漠然としていた思考が整理されやすくなります。目標達成のためには何が必要なのかと頭で漠然と考えているだけでは、あらゆる要素が絡み合っていて、なかなか自分でも訳が分からない状態になっています。訳が分からない状態になっていると、行動ができないのが人間というものです。マンダラチャートを作り込むことで、思考が整理され、行動しやすくなるという効果があります。

思考が深まる

思考が整理されるだけでなく、思考が深まるという効果もあります。マンダラチャートは、3×3の9マスを作った後にさらに複数の3×3の9マスのセットを作っていきます。それにより、一つ一つの要素を分岐させ、それを深めていくことになります。頭の中では一部のことしか考えられなかったとしても、マンダラチャートに起こすことでその思考が細かく分解されていき、「こういう展開ができるのか」などと、頭の中で考えていたときには思いもつかなかったことが思いつく可能性があります。それにより一つの物事の思考が深まると考えられます。

優先順位が見えてくる

頭の中で散乱している複数の物事は、一度紙に書いてみないと整理がつかないばかりか、優先順位もなかなか決められないものです。マンダラチャートのマス目に項目を記載していくことで、その項目同士を比較しながら優先順位をつけていくことができるようになります。優先順位は、目標達成の実際の行動に移すときにとても重要なことです。優先順位が分かっていれば行動がしやすくなり、目標達成のための行動が実行されやすい、つまり目標が達成されやすくなるというメリットが生まれます。

漏れがないか確認しやすい

人は思考の際、「漏れなくダブりなく」を意識しないとむずかしいものです。特に漏れがあると、その目標が達成できない可能性が高くなります。そのたった1要素がなかったことで目標達成のための行動に不足が生じてしまうこともあるからです。マンダラチャートに起こすことで、俯瞰して見ることができ、漏れがないかということも確認できるようになります。

アイデアの量が増える

マンダラチャートのマス目に埋めていこうという気持ちによって、これまで頭の中だけで考えていたことだけでは思いつかなかったアイデアが浮かんでくることもあります。またマンダラチャートはチームでも使うことができます。チームメンバーのアイデア出しの道具として活用することもできます。

チーム内で目標が共有できる

チームでマンダラチャートを作っていく場合は、目標を共有することができますし、同じ目標に向かっていくチームの結束が強まると考えられます。チームで何かを成し遂げるというプロジェクトの場合にも、マンダラチャートは有効に働くと考えられます。

マンダラチャートの書き方

続いて、マンダラチャートの基本的な書き方をご紹介します。基本的にA4サイズくらいの用紙1枚と筆記用具があれば書くことができます。あまり小さい紙だとマンダラチャートのすべてのマスを作れなくなりますので注意してください。
またネット上では無料でマンダラチャートの空のテンプレートを配布しているサイトもありますので、ダウンロードしてパソコンやスマートフォンなどデジタルデバイス上で作るのも良いでしょう。

1.81マスを書く
まずは9マス×9マスの計81マスを書きます。項目を埋めるごとにマスを足して行ってもいいですが、初めからマスを作っておいたほうが思考を止めずにスムーズにマンダラチャートを書き進めることができるでしょう。

2.目標を決め、中心のマスに記入する

マンダラチャートとは?目標を明確にして達成するためのプロセスのご紹介!【図解付き】
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

マスが書けたら、マンダラチャートのメインテーマである目標を決めて、中心のマスに記入します。注意が必要なのは、マンダラチャートでは目標設定が最も重要だということです。すべての項目はその中心の目標から派生するものです。つまり目標設定を誤ってしまうと、思考が進まずマンダラチャートを作るのが滞ってしまいます。ただしはじめから適切な目標が書けるとは限りません。やや抽象的な目標を書いてしまい、後からもっと具体的な目標に変更するといったケースもあります。初めて書く場合は、まず思ったとおりに目標を書き、進めていく中で変更するというやり方でも良いでしょう。
ポイントになるのは、より具体的に目標を書くということです。

例えば、「新商品を既存商品の2倍の売り上げを達成する」などと書きます。

2.周辺の8つのマスに、目標から連想されることを記入する
次にその目標の周辺にある8つのマスを埋めていきます。80マスをいきなり埋めるのではなく、まずは中心の9マスのみ埋めます。この中心の9マスが基本のセットになると考えてください。
どのようなものを記入すればいいでしょうか。例えばその目標を達成するために必要なことを書きます。つまりその目標から連想される事柄を書きます。

マンダラチャートとは?目標を明確にして達成するためのプロセスのご紹介!【図解付き】
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

例えば、目標が「新商品を既存商品の2倍の売り上げを達成する」であれば、周辺のマスには

・商品を2倍売る
・集客を2倍に増やす
・仕入れ額を減らす
・認知度を2倍に増やす
・取り扱い店舗を増やす
・人件費を抑える
・社内のパフォーマンスを上げる
・コンサルタントを入れる

などが考えられます。

3.記入した8つのマスの項目を、周囲の9マスの中心に記入する
中心の目標に関連する8つの項目を8つのマスに記入した後は、その8つの項目を周囲の9マスの中心に記入します。例えば「集客を2倍に増やす」という項目を周囲の9マスの中心に書きます。このようにして残りの7つの項目も、マスの中心に入れていきます。

4.各項目の周辺の8つのマスに、中心から連想されることを記入する
次に中心に記入した各項目について連想されることを周囲の8つのマスに記入していきます。

マンダラチャートとは?目標を明確にして達成するためのプロセスのご紹介!【図解付き】
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

「集客を2倍に増やす」の周辺の8マスに、関連することを書いていきます。例えば、

・特設ページ
・SNSでの情報発信
・広告
・クーポン発行
・キャンペーン実施
・オウンドメディア
・プレスリリース配信
・店頭販促物制作

などを書きます。
このようにしてすべての合計81マスを埋めていきます。

  1. 81マスを確認・調整する
    81マスすべてが埋まったら、客観的に眺めて漏れがないか、もっと他のふさわしい項目があるのではないかを模索して作り込んでいきます。