海外では、日本では考えられないような交通トラブルが数多く発生している。今回紹介するイタリアのとある小さな村もそのひとつ。人口200人にも満たないその村のスピード違反の件数は、なんと5万超!なぜそんなことが起こりえるのか、その理由を紐解いてみよう。

道路を渡るのが危ない村?!

イタリアにあるアックエティコは、人口約120人という小さな村。ここに暮らす住民は、とある問題を抱えていた。それは、住民の一部が車のスピードを出し過ぎること。住民の大半は高齢者であるため、いつか重大な事故が起こるのでは……と懸念されていた。

住民からの苦情を受けた村長は、交通監視カメラを設置することを決意。2週間程度にわたり道路の様子を録画して、誰がどのくらいスピードを出しているのか確認することにした。

交通監視カメラを見ると……驚愕の事実発覚!

さて、2週間後。カメラをチェックしてみると、村長の想像をはるかに超える車がスピード違反を犯していることが発覚。その数なんと5万8568件。中には、法定速度50キロの道路を135キロのスピードで走っている車もいたのだから驚きだ。

この驚異的な結果を受けて村は、引き続き交通監視カメラの設置を継続することを決意。村長は「交通監視カメラが抑止効果となることを願っている。我々は罰金でお金を稼ぎたいわけではなく、住民の安全を守るために必要な措置だ」と語っている。

スピード違反者が多い理由は?

なぜアックエティコに、ここまで多くのスピード違反が発生したのか?その理由はアックエティコの道路事情にある。

ピエモンテ地方と北海岸を結ぶ3つの主要なルートの中で、アックエティコを通る高速道路だけ、唯一スピードレーダーや料金所が設置されていない。そのためドライバーに人気が高く、必然的にアックエティコ村も交通量が多くなってしまうのだ。

また、アックエティコの道路が、バイクを猛スピードで走らせるのに最適な「理想的なアスファルト、道路幅、連続した曲がり角」を兼ね備えたルートであることもスピード違反者が多い理由のひとつなのだとか。

交通トラブルも事情はさまざま

アックエティコ村のスピード違反は、ほとんどが村の外の住人であるというのは驚きである。交通監視カメラが効果を発揮して、住民の歩行の安全が確保されていることを願うばかりだ。その後アックエティコ村はどうなったのか……続報を待ちたい。

文・山田千景

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