大型ヒラスズキがヒット

するとすぐに小サバがブルブルと暴れる感じがサオ先を通じて伝わった。ドキドキしながらアタリを待つこと数秒。サミングした中指を軽く弾くようにラインが引き出される。このときのハリスは1.5号。どうせヒットしても50cmサイズのヒラスズキ程度に甘く考えていた。まさかのサイズが来ちゃった!

ヒットしたときはまだ冷静で、腕時計を見て9時25分。取り込みまでどのくらい掛るかな?なんて余裕であったが……。そんなに甘くはなかった。少しでもサオを立てていると、奴はすぐにジャンプしてエラ洗いをする。サオを下にしていれば奴は底へと潜ろうとするか、沖に走り出す。ハリスが細いから無理はできないし、いつまでも奴にいいようにやられっぱなしでは、ハリスが切られるかハリが外れるか時間の問題。だましだましでも奴の体力が弱るようなやり取りを心掛けた。

激闘制して75cmヒラスズキ

時間にして約25分弱の9時50分前に奴がやっと海面に浮上した。とうとう浮かせてもエラ洗いをしない状態で出てくれた。一発でタモ入れも成功。久しぶりに気力体力の限界まで魚とやり取りをした。ジャンプをしているときはそんなに大きいとは感じなかったが、いかんせん重量感が半端なかった。磯に上げてまじまじ見ると「デカイ!」。メジャーで測ると75cm。この後は放心状態。

小サバ泳がせ釣りで75cmヒラスズキ フカセタックルで25分間の激闘制す
(画像=キャッチしたヒラスズキ(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)、『TSURINEWS』より引用)

暫く休憩タイムを取った後、釣りを再開したが、メジナのサイズアップは果たせなかった。結局、尾長メジナばかり30~35cmを10匹ほど釣り上げた。塩焼きにと期待したイサキとタカベの姿は見ることはできなかった。しかし、それ以上の魚の大型ヒラスズキを捕ったのが最高の喜びとなった。

港で船長に検量してもらうと、75cm4.24kg。記憶に残る石廊崎釣行であった。「あぁ~、捕れてよかった!」

小サバ泳がせ釣りで75cmヒラスズキ フカセタックルで25分間の激闘制す
(画像=ヒラスズキ料理の数々(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)、『TSURINEWS』より引用)

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
橋本屋
出船場所:本瀬港

提供元・TSURINEWS

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