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■女性を家事労働から解放する一端に「自動式電気釜」(東芝・1955年)
■世界初の特許を逃がした乾電池王「乾電池」(屋井先蔵・1885年)
■女性を家事労働から解放する一端に「自動式電気釜」(東芝・1955年)

(画像=磁器の茶碗をモチーフにしたが、カーブのプレスに苦労する。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
戦後、女性の自立が謳われていたなかで、少しでも炊事や洗濯から解放するための商品として発表。釜が沸騰し始めたのを検知し、時間通りにスイッチが切れるようにすることや、外気温の差に影響されないようにするなど、難しい課題を克服。台所にコンセントのない家が多いという問題解決にも挑戦した。
発売4年で半数の家庭に普及、見慣れたスタイルも当時は斬新だった。最初は家電販売店も半信半疑だったので、実演販売も積極的に行ったという。
■世界初の特許を逃がした乾電池王「乾電池」(屋井先蔵・1885年)

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
1888年にドイツのガスナーが、電解液を石膏で固めた乾電池を製作。だがその3年前に屋井先蔵が炭素棒にパラフィンを含浸する方法で乾電池開発に成功。従来の液体電池と違い、凍結の心配がなくなった。しかし特許申請を工面できず、発明者として名を残せなかった。
乾電池王と謳われた屋井先蔵だったが、1927年に65歳で永眠。写真は最盛期の屋井乾電池川崎工場。残念ながら現在、会社は存在しない。

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)