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プロダクトマネージャー(PdM)に必要なスキル
プロダクトマネージャー(PdM)が取得したい資格

プロダクトマネージャー(PdM)に必要なスキル

プロダクトマネージャーになるには、ビジネス・テクノロジー・UXに関する一流スキルを身に付けていることが必須条件。それぞれなぜ必要なのか、その理由を解説します。

1.プロダクトに適したビジョンを設定できる

プロダクトマネージャーに必要な1つ目のスキルは、プロダクトに適したビジョンを設定できることです。

揺るぎないビジョンを設定することは、プロダクト成功のカギを握るといわれています。ビジョンがなければ、壁や課題にぶつかったとき、プロダクト開発の歩みが止まってしまうからです。

プロダクトのビジョンは、企業としてのビジョンとリンクしていることが求められます。そのためプロダクト単体ではなく、自社としてのあり方を含めたビジョンを設定しなければなりません。経営者視点と顧客視点でプロダクトを多角的に捉えたうえで、明確なビジョン設定が求められるでしょう。

2.エンジニアとしての基礎的なIT知識と技術

プロダクトマネージャーに必要な2つ目のスキルは、基礎的なIT知識と技術です。

プロダクトの開発では、ITやWebに関する最低限の知識が求められます。例えば、エンジニアが提案した技術がプロダクトにとって適しているかどうかは、ITスキルがなければ判断ができません。

ソフトウェアのプロダクト開発であれば、最新技術も検討したいところです。プロダクトの価値をより高めるため、エンジニアとしての基礎的なIT知識と技術は必要なスキルです。

3.UXの設計ができる

プロダクトマネージャーに必要な3つ目のスキルは、UXの設計ができることです。

成長し続けるプロダクトを生み出すには、UX・UIの設計が非常に重要。ユーザーが使いにくいと感じるサービスになってしまっていると、継続利用が減り、売り上げも伸び悩んでしまいます。

ユーザーの意見を聞き入れるだけではなく、本当に必要とされている機能やニーズを見極めながらプロダクトを設計していくことが求められます。

UXを意識した設計ができるスキルを身に付けていれば、デザイナーやエンジニアと対等に意見を交わしながら、もっとも適したデザインや機能設計を追求できます。

プロダクトマネージャー(PdM)が取得したい資格

プロダクトマネージャーになるのに必須の資格はありません。しかし、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを客観的に証明したい場合は、何らかの資格を取得しておくと、転職で有利になることもあります。

次に、プロダクトマネージャーにおすすめの3つの資格をご紹介します。

1.基本情報技術者試験

プロジェクトマネージャーが取得したい1つ目の資格は、基本情報技術者試験です。

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門ともいわれている試験。資格を取得することで、専門的な知識・技術を有しているIT人材であることを証明できます。

基本情報技術者試験は、春と秋の年2回実施。受験要件は定められておらず、7,500円の受験料を支払えば、誰でも受験することが可能です。

合格率は20〜30%台を推移。やや難易度は高めですが、プログラミングの知識が問われる問題は選択式なので、プログラミング未経験・IT未経験の方でも合格できる可能性があります。

参考:情報処理推進機構「基本情報技術者試験」

参考:スタディング 基本情報技術者試験講座「令和3年度下期基本情報技術者試験(11月実施分) 合格発表!」

2.ITストラテジスト試験

プロジェクトマネージャーが取得したい2つ目の資格は、ITストラテジスト試験です。

ITストラテジスト試験では、ITを活用した基本戦略の策定や提案をするスキルがあるかどうかが判断されます。企業の経営戦略に基づいたシステムの改革や、高度化・最適化をするスキルが求められるため、非常に難易度が高いのが特徴。合格率は、令和3年度春期が15.3%です。

経営者や経営層と同じレベルで情報システム戦略について考える能力を磨きたい方に適しています。

試験は春期と秋期、年2回の実施。受験資格は特に設けられておらず、5,700円の受験料を支払えば誰でも受験することが可能です。

参考:情報処理推進機構「基本情報技術者試験」

参考:アイテック「令和3年度春期 IT ストラテジスト試験合格発表 分析コメントと今後の対策」

3.プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャーが取得したい3つ目の資格は、プロジェクトマネージャ試験です。

プロジェクトマネージャ試験では、システム開発プロジェクトにおいて全体の進行管理やチームメンバーのタスク・進捗管理を行うマネジメントのスキルがあるかどうかを判断します。

システム開発に関連する基礎的な知識と技術を有していることが基本。そのうえで、プロジェクトの目標設定や計画の策定などが問題なく行える能力が求められます。プロジェクト全体を把握し、チームメンバーと協力してプロダクトを完成させるスキルを身につけたい方におすすめの試験です。

プロジェクトマネージャー試験は、その難易度の高さで知られています。合格率は令和3年度試験で13.2%。記述問題や論述問題があり、午前と午後に分かれているすべての試験で、100点満点中60点を獲得しなければ合格にはなりません。

受験要件が定められておらず、7,500円の受験料を支払えば誰でも受けることが可能。プロダクトマネージャーとしてのスキルアップを目指す方は、取得を検討してみるとよいでしょう。

参考:情報処理推進機構「プロジェクトマネージャ試験」

参考:プロジェクトマネージャ試験ドットコム「プロジェクトマネジメント試験の概要」

参考:アイテック「平成30年春期 プロジェクトマネージャ試験合格発表 分析コメントと今後の対策」