「白タク」という言葉をご存知だろうか。簡単に言えば許可を得ていないタクシーのことだ。白タクを見分けるにはどうすればいいのか、白タクの危険性とともに解説する。

白タクとは

白タクとは、白色のナンバープレートをつけたタクシーのこと。

乗客を乗せるタクシーとして業務を行うには、国土交通省の許可が必要になる。国土交通省の許可を受けたタクシーのナンバープレートは通常緑色だ。

一方、白ナンバーは自家用車や商用車などに使われている。 白ナンバーのタクシー、つまり、白タクは国土交通省の認可を受けずに乗客を乗せて営業をしていることになる。

白タクは法律違反

当然だが、白タクは国土交通省から営業許可を受けていないため、法律違反となる。

白タク行為は道路運送法によって禁止されており、「3年以下の懲役か300万円以下の罰金、またはこれを併科」となる。

気軽な気持ちで白タク行為をすると重い罰を受けることになるので絶対にしてはならない。

白タクの見分け方

白タクの主な見分け方は2つある。1つはナンバープレートによる見分け方だ。

前述の通り、営業許可があるタクシーのナンバープレートは緑色。一方、営業許可を得ていない白タクのナンバープレートは白色だ。

2つ目は、客引きを行っているかどうかという点。正規のタクシーは通常客引きを行わないが、白タクは客引きを行っている可能性がある。客引きを行っている場合は白タクを疑うべきだろう。

白タクはなぜ危険なのか

白タクを運転する側は確かに違法行為だが、客側にとっては危険性がないと考える向きもあるだろう。

しかし、客側も注意が必要だ。「許可を得ていない」ということからも察しがつくかもしれないが悪質ドライバーの可能性もある。

安いケースも多々あるようだが、逆に支払い時に高額な請求をされるケースもあるという。また万が一事故に遭った場合に、十分な補償が得られるとは考えられない。

白タクは組織ぐるみで行われているケースも

個人でタクシー事業を行うには法令や地理に関する試験を受験し、合格する必要がある。 またタクシードライバーは2種免許も必要だ。

白タクは闇営業ともいわれ組織ぐるみで行われているケースも多い。違法行為にはなるべく関わりたくないものだ。

文・渡辺智(1級FP技能士)

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