目次
建築士に向いている人の特徴
建築士に必要なスキル

建築士に向いている人の特徴

建築士は、ただ設計やデザインのセンスに優れていればよいわけではありません。それでは建築士に向いているのはどんな人なのでしょうか。3つの特徴を解説します。

1.コツコツと勉強し続けられる

建築士に向いている人の1つ目の特徴は、コツコツと勉強し続けられることです。

建築士になるには、学歴ルート・建築整備士ルート・実務経験ルートと3つの方法があります。どのルートもある程度の時間を要するため、毎日少しずつでも勉強できる方でなければ、途中で躓くことも考えられます。

また、建築士の試験は難易度が高いことで有名。さらに、ストレートでの合格を目指すとなるとより努力が必要です。そのため、周囲の友人が遊んだり自分の時間を楽しんだりしているときでも、自分の勉強に集中できる方は向いているといえるでしょう。

2.デザインや設計などを考えるのが好き

建築士に向いている人の2つ目の特徴は、デザインや設計などを考えるのが好きということです。

建築士の仕事は、ゼロから建築物を作ることです。そのため、依頼主からは常に新鮮かつ依頼内容に適したアイデアを求められます。日頃から既存の建築物を見に行ったり、自分だったらどう設計するかを考えたりする習慣がある方は、必要なときにこれだというアイデアを提案することができます。

3.最後までやり抜く責任感がある

建築士に向いている人の3つ目の特徴は、最後までやり抜く責任感があることです。

建築物の設計やデザインを考える際に大切なのは、安全性です。建物には必ず建築基準法が適用され、建築士は法律に違反しないように設計を行います。人々が安全に利用したり、依頼主が安全に暮らしたりできるように配慮しなければならないため、責任は重大です。

規模にかかわらず責任感を持ち、依頼主とコミュニケーションを取りながら最後までやり抜ける方は、建築士に向いているといえます。

建築士に必要なスキル

設計やデザインを考える時間が多いため、建築に関する専門的な知識を有していれば十分かと思いきや、そうでもありません。例えば、実際にプロジェクトが動いた場合には関係者と円滑に物事を進めるためのコミュニケーション能力が求められますし、ひとつのデザインに決まるまでには、依頼主へのプレゼン能力も重要です。建築士に必要といわれている3つのスキルを解説します。

1.コミュニケーション能力

建築士に必要な1つ目のスキルは、コミュニケーション能力です。

ひとつの建物を作るのに、実は多くの人が関わっています。建築士は、建築物を完成させるのに重要な中心人物。依頼主との打ち合わせのみにとどまらず、工事の現場監督や営業担当者、インテリアを考えるインテリアデザイナーなど、さまざまな方と話し合い、意見をすり合わせながらプロジェクトを進めなければなりません。

自分が伝えたいことを伝えられ、相手の意図を正しく読み取る力がなければ、トラブルが発生しかねません。そのため、コミュニケーション能力は必須といえます。

2.プレゼン能力

建築士に必要な2つ目のスキルは、プレゼン能力です。

建築士は、自身が考えた設計内容を依頼主にプレゼンする機会が多くあります。プレゼン相手は必ずしも建築に関する知識を有しているとは限らないため、わかりやすい言葉や言い回しで相手に伝える能力が求められます。

プレゼン時のポイントは、設計のテーマやコンセプト。それに合わせて現状の課題や課題を解決する方法なども示すことで、依頼主からの理解を得やすくなります。建築学科に進学した場合、プレゼンをする機会は多いため、在学中にスキルを磨くのがおすすめです。

3.デジタルツールを使いこなせる

建築士に必要な3つ目のスキルは、デジタルツールを使いこなせることです。

設計図と聞くと紙をイメージする方もいるかもしれませんが、実務ではCAD(キャド)と呼ばれるデジタルツールを使用して設計を行うことが多いです。そのため、デジタルツールを使いこなせることは必須スキルです。