ヨーロッパ諸国の感染率と死者率の高さ
ロシアの感染者数も340万人に近づき、5位以下はイギリスからドイツまでヨーロッパ諸国が続いている。感染者数はイギリスが300万人、フランスが280万人、イタリアやスペインも200万人を超えていて、これら4国の死者数も5万人から8万人に達した。
死者率でいえば、トルコの低さ、イギリスとイタリアの高さが目立つ。同時期の日本の感染者数は29万人であり、死者率はアメリカより低く、インドよりも少し高かった。
それから何回か世界的にも流行の波が襲い、1年半後のデータが表3にある。2022年6月1日に世界の感染者は5億3000万人を突破し、死亡者は629万人にも達した。国連人口基金推計による世界総人口は約79億人だから、変異株など種類を問わなければ、初発から2年半で世界人口の6.7%がコロナに感染したことになる。
アメリカの死者が100万人を超えた
世界の感染者数が5億3000万人を突破した同じ日に、アメリカの死者が100万人を超えた。日本はまだ3万人を超えた程度である。この2年半で感染者の多い上位3か国は不動だが、G7の順位は変わりつつもフランス、イギリス、ドイツ、イタリアは残っている。ロシアが8位でトルコも10位であり、韓国が少し前からランキングに登場して、7位にまで上がってきた。
ただし計算で得られる死者率は世界的にみると徐々に低下しており、世界全体では1.19%まで下がった。日本では0.35%にまで落ちたが、ブラジルとロシアでは2.00%をまだ超えていて、アメリカを除くG7の4か国でも0.50%から1.00%の間に収まってきた。