沖縄。それは県外に住む人間ならば誰しもが魅力を感じる島なのではないだろうか? 北は千歳や仙台、新潟、羽田はもちろん、成田や伊丹、関空やセントレア、広島、岡山、松山、福岡などなど。日本各地の主要空港を直行便で結び、LCC参入のおかげもあり遠い南の島にもかかわらず格安で行けるのが沖縄の魅力。そんな沖縄県本島をどのように楽しむのか。1泊2日を「男の隠れ家デジタル」らしい過ごし方で旅してきた。

目次
■そろそろ知的に沖縄を楽しまないか?
■何から学べば良い? そうだ、日本遺産!

■そろそろ知的に沖縄を楽しまないか?

そんなアクセス抜群で手軽にバカンス気分が楽しめる沖縄は、国内の人気旅行先の一つである。かくいう筆者も40数年の人生で沖縄本島には幾度も訪れているのだが、それら思い出の大半は観光と酒、マリンスポーツで埋め尽くされている。

日常を忘れて楽しむことこそが旅の醍醐味ではあるのだが遊び呆けすぎてはいないか? そろそろいい大人なんだし(今さら)少しは沖縄の歴史や文化にも向き合った方が良いのではないか?

戦争の歴史に関することは過去の旅でも幾度か要所を訪れ、学び、心を痛めてきたが、そもそも沖縄や琉球王国の成り立ちについては、首里城を訪れるくらいできちんと触れてこなかった。というわけで今回は沖縄の歴史を体感するというテーマで旅立つことにした。

■何から学べば良い? そうだ、日本遺産!

テーマが決まったところで、次に考えるのは旅の行程だ。歴史を学ぶと決めたは良いが、どこで何を見たら良いのだろう? よくあるツアー会社の行程を真似ても良いのだが、せっかくの個人旅行。気の向くまま、興味が湧くままに行動したい。

そこで参考にしたのが「日本遺産」である。日本遺産とは文化庁が認定するもので、地域の歴史的な魅力を通じて文化や伝統を国内や海外に発信していく国の取り組みである。2022年5月現在、104件のストーリーが登録され、沖縄県では『琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」と「泡盛」、そして「芸能」』というストーリーが認定されている。

その内容を参考に自分なりに旅の行き先を決めてみた。限られた日程ですべての構成文化財やスポットに訪れることは不可能なため、今回は厳選した下記スポットへ行ってきた。

・浦添城跡
・浦添ようどれ
・浦添市美術館
・首里城公園
・味と踊りの竜宮城うらしま
・沖縄県立博物館・美術館
・国立劇場おきなわ

1泊2日の旅ということもあり、これだけでも詰めに詰め込んだ行程なのである。