目次
税理士試験の試験内容・科目と合格基準
税理士試験に合格するための勉強時間の目安
税理士試験の試験内容・科目と合格基準
税理士試験では、会計学と税法から問題が出題されます。科目数は11個で、簿記論・財務諸表論・所得税法・法人税法・相続税法・消費税法・酒税法・国税徴収法・住民税
事業税・固定資産税があります。受験者は、そのうち5科目を選択して試験を受けます。
試験科目の選択方法にも決まりがあります。簿記論と財務諸表論は必須選択。さらに、所得税法または法人税法のいずれかを選択し、あとは相続税法・消費税法・酒税法・国税徴収法・住民税・事業税・固定資産税から残りの科目を選びます。ちなみに、消費税法と酒税法はいずれか1科目、住民税と事業税もいずれか1科目しか選択できません。
合格基準は、各科目で満点の60%。ただし、各科目の配点は公表されていないため、実質的には競争試験といわれています。例年の合格率は20%前後なので、受験者全体の上位20%以上に入るよう、学習を進めることが大切です。
参考:国税庁「税理士試験の概要」
税理士試験に合格するための勉強時間の目安
税理士は難関資格なので、合格するためにはそれなりの勉強時間を確保しなければなりません。一般的にいわれているのが、3000〜4000時間程度。1日10時間勉強するとして、ほぼ1年ほどの年数が必要です。
選択する科目によっても総勉強時間は異なります。11科目のなかでもいずれかが選択必須である所得税法と法人税法は試験でのボリュームも多いため、最低でも600時間程度の勉強する必要があります。
次に勉強時間が長いのが選択必須の簿記論・財務諸表論と、相続税・消費税法で、500時間程度の時間を確保しなければなりません。そのほかの科目は最大でも250時間が目安です。
社会人として働きながら合格を目指す場合、まずは1日のうちで確保可能な勉強時間を計算。そこから1年の総勉強時間を導き出しましょう。冒頭で説明した3000〜4000時間はあくまでも最低限の勉強時間ですので、上位10%以上を目指す場合はより長く勉強する必要があります。