米大統領としての初のアジア歴訪、最初に日本を選ばなかったのは
(画像=Oleksii Liskonih/iStock、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

バイデン氏は22日から24日まで、日本に滞在します。既報の通り、22日には、白金台の”八芳園“に招待し夕食会を開催する予定。23日に予定する日米首脳会談では、①IPEFの発足(日本の参加含め)、②中国の「共同抑止」を盛り込んだ首脳声明公表――の2つが注目となります。また、東京五輪の開会式に出席したジル夫人と同じく、バイデン氏は天皇陛下とも接見する見通しです。

24日は、クアッド首脳会議が開催されます。今回の焦点は2つで、1つは出席者が未定の豪の動向です。21日に豪総選挙をめぐり、世論調査では最大野党の労働党がリードし、アルバニージー党首は勝利すれば出席すると表明済み。労働党が勝利すれば保守連合より対中強硬路線が後退するリスクをはらみつつ、足元では与党連立が支持率で追い上げておりモリソン首相が続投の余地を残します。もうひとつは、インドです。インドもIPEFに参加表明済みながら、G7農相会合最終日に合わせ小麦輸出一時停止を決定し、且つロシアによるウクライナ侵攻で中立の立場を貫きます。こうした立場がどう影響するのか、声明などを待ちたいところです。

文・安田 佐和子/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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