目次
京町家の暮らしその3:映える庭が家を快適に保つ
京町家の暮らしその4:座敷の飾りつけで住人は個性を表現
京町家の暮らしその3:映える庭が家を快適に保つ

(画像=『cazual』より引用)
若村さんのSNSでは、美しい庭が多く投稿されています。
この写真の庭は、決して広い庭というわけではありません。しかし、限られた敷地内にバランスよく石灯ろうや手水鉢などが配置され、趣ある空間になっています。このような庭は「坪庭(つぼにわ)」といわれ、通常京町家の奥か中に配置されます。坪庭は観賞するためだけでなく、風通しを良くし、家の中へ光を取り込む役割も兼ねているのです。
夏は坪庭に打ち水をすることで、家の中を涼しく保つことができるそう。日本の趣を感じられる庭ですが、実はそれだけではなく、とても機能性の高いエリアなのです。
京町家の暮らしその4:座敷の飾りつけで住人は個性を表現

(画像=『cazual』より引用)
京町家の一番奥にある「座敷」は、格式が高い部屋とされています。京町家の主はこの格式が高い部屋を思い思いに飾りつけ、お客様を招き入れた、という文化があるそうです。
ただ快適な暮らしをするだけはなく、空間演出まで楽しめるのが、京町家暮らしの魅力のひとつでもあります。調度品の飾り方ひとつで部屋の趣もがらりと変わります。部屋づくりの楽しさも、京町家暮らしでは欠かせない要素となってくるのです。