日々、SNSやインターネットサービスを利用する中で、スパムという言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。大半のスパムは、スパムを使って個人情報を取得したり、不当な請求をしたりすることを目的に行われるため、危険という認識はあるかもしれません。とはいえ、スパムの概要や、何に気をつければ良いのか分からなかったりする人も多いでしょう。
そこで本記事では、スパムの概要や歴史、スパムメールと迷惑メールの違いを解説します。また、スパムの仕組みや代表例、なぜスパムを開いてはいけないのかについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
スパムとは?
スパムとは、受け取り手が望んでいないにも関わらず、無差別に大量に送信されるメール、もしくはメッセージのことです。ただ単にメッセージを無意味に送信するだけのスパムも存在しますが、それらはごく少数です。大半のスパムは、スパムを使って個人情報を取得したり、不当な請求をしたりすることを目的に行われます。
また、近年ではメールスパムに限らず、SNSスパムも非常に増えてきています。Twitter、Instagram、Facebookなどの各SNSでスパムは日常的に行われているので、本記事でスパムの概要を知り、スパムの被害に合わないように注意してください。
スパムの歴史
世界で一番最初のスパムは、1978年に確認されました。ARPANET(アーパネット)に接続していた400人を対象に、企業の商品を紹介するためのメールが届いたようです。このスパムは、個人情報を取得するなどの悪徳な手法ではなかったものの、ユーザーは登録もしていない企業からのメールが突然届いたため、大きな問題となりました。
2008年では、電子メール全体の割合の中で、スパムメールは90%以上を占めていたようです。同時に、マルウェアやフィッシングリンクもスパムによって拡散し、セキュリティにおいて強い脅威を与えるようになりました。
なお、スパムメールや迷惑メールを防止するための対策として、迷惑メール防止法(特定電子メール法)が2002年に施行されています。なお、現在ではスパムメールへの強化も対策されており、2021年には電子メールの全体割合の45%にまで減少してきています。しかし、45%は全体の半分程度の数字であることは間違いなく、引き続きスパムメールに対する様々な対策が講じられています。