落とし物を見つけたら、お店の受付や交番などに届ける人がほとんどだろう。たしかに日本は、外国と比べると落とし物が手元に戻ってきやすいと言われる。しかし、拾った人が拾得物を悪用するかもしれないことを忘れてはいけない。そこで今回は、免許証を紛失した場合、どんなリスクがあるのかを見ていこう。
銀行口座を作られる
当たり前のことだが、免許証はその人の身元を証明するとても重要なものだ。そのため、免許証があれば銀行口座を作ることができる写真と所持している人の顔が違うではないか、と思うかもしれないが、その免許証の写真を偽造することも可能だろう。
銀行口座を作られるだけであれば、「さほど被害はない」と感じるだろうが、その口座が架空請求や振り込め詐欺、マネーロンダリング用の口座として利用されることがあるのだ。そうなると、悪用されただけでなく、今後口座開設さえできなくなる可能性があるため注意しよう。
携帯電話を契約される
携帯電話の契約にも注意しなければならない。免許証があれば、家電量販店などで、携帯電話の複数契約をされる可能性があるからだ。
このケースでも、銀行口座と同じように、架空請求や振り込め詐欺などの犯罪行為で利用される場合があるため、気をつけなければならない。
クレジットカードを作られる
紛失した免許証を利用し、記載されている写真や住所などを偽造して、WEBサイトや店頭でクレジットカードを作られる可能性もある。
クレジットカードを作られると、勝手に買い物やキャッシングをされ、その利用代金を請求される恐れがある。同じ手口でクレジットカードを複数枚作られてしまったときには、被害額はさらに増えることになるのだ。
迅速な対応で対抗措置を取ろう
免許証などの重要なものは持ち歩かないのが一番だが、そうはいかない。紛失しないように注意し、万一紛失した際には、早急に警察署や交番に遺失届を出そう。また悪用されたのであれば被害届を提出して、自分の行為ではないことを証明しておくと対抗措置となる。
文・山村望愛
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