マツカサの(今回の)釣り方
桟橋からの夜釣り
今回の釣りは正直ちょっときつかったです。夜釣りでエギングをするつもりで出かけたのですが、まず潮が満月前の中潮。満潮は午前5時。南国とはいえ午前3時半出発は身を切る寒さ。しかも雨で、夜釣りには最悪のコンデションでした。大雨なら中止にもできるのですが、責任感の強いKUMAはノコノコと桟橋に向かいました。そこで雨混じりの北東の風を感じ、エギングは諦めました。これではアタリがとれませんから。そこでチョイスしたのが堤防アジングです。
アジング
アジングロッドにナイロン1号(4lb)を巻いたリールを装着。1.5gのアジング用ジグヘッドにお気に入りの「アジキュート」夜光ムラサキ1.8インチを「直付け」で取り付け、常夜灯の光が途切れている辺りにキャスト。リリースサイズのマツカサとホウセキキントキばかりが掛かり、イライラが募った午前5時30分。アジのアタリ。細仕掛けを呪ながらの慎重なやり取り。何とかタモ入れし、すぐに二匹目を狙うも、揚がってきたのはマツカサ。メアジとマツカサの2匹で納竿。
マツカサのさばき方
さばき方の前に(裏ワザ)
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サンゴ礁の中に生活圏のある魚の中にはヒレが異常に発達したものがいます。マツカサの仲間が正にそれで、鋭く硬い棘状のヒレと硬く大きいウロコで己の身を守っています。釣り針に掛かってもサンゴの中に隠れてしまえばその鋭いヒレをサンゴに引っ掛けて釣り上げられるのを阻止できますからね。これが料理にもまったく同じ効果があり、ヒレで怪我をするのが嫌で食べない人もいるくらいです。まずは邪魔なヒレ関係をハサミで切り落としてしまいましょう。姑息な進化など人間の知恵には勝てない事を知らしめてやりましょう。
三枚におろす
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頭から腹にかけて袈裟がけに包丁を入れたら首の骨を断ちます。頭と胴体を両手でつかみ二つ折りにすれば内臓が頭部に付いて外れます。あとは背側と腹側から丁寧に骨に沿って包丁を入れて行けばきれいな三枚おろしの完成です。コツは背側に包丁を入れる時に、背骨に平行には包丁を入れないこと。少し(30~45度)角度を付けて骨に刃が当たるまでゆっくりと包丁を引きます。骨に刃が当たったら初めて包丁を寝かせましょう。後が透ける位きれいに三枚おろしができますよ。
柵にとる
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三枚におろせたら次は「柵取り」です。せっかくの身がグズグズにならないように、今回は血合い骨は抜かずに血合いを外しました。腹骨を漉いたあと、真ん中の赤い部分を縦に切り取ります。これで三枚だった部品が五枚になりました。つまり五枚おろしです。まな板に尻尾を手前に置き、尻尾の方から皮と身の間に包丁を入れゆっくりと皮を剥いでいきます。マツカサは皮が厚いのでそう難しくはありません。