安倍さんが「日銀は政府の子会社みたいなものだ」といって問題になっていますが、これは今さら騒ぐような問題ではありません。去年10月20日のこども版を再掲します。

(画像=日本の財政(財務省)、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)
財務省の矢野事務次官が、文藝春秋に書いた「このままでは国家財政は破綻する」という記事が話題になっています。矢野さんは有名な財政タカ派で、上の図の「ワニの口」というのも矢野さんのアイディアだそうですが、国の財政が破たんするというのは、よい子のみなさんにはわかりにくいと思います。
Q1. 財政が破たんするってどういう意味ですか?
普通の会社の経営が破たんするというのは、借金が返せなくなるという意味ですが、この意味で日本の財政が破たんすることはありません。なぜなら、政府はいくらでもお金を発行できるからです。たとえば給付金を10兆円出すには、政府が10兆円の国債を発行して日銀がそれを買えばいいのです。それを買うお札は、日銀(正確には国立印刷局)がいくらでも印刷できます。
Q2. 自国通貨を発行していれば破たんしないんですか?
MMTや高市早苗さんは「自国通貨建てで発行した国債は破たんしない」とかいっていますが、そんなことは関係ありません。自国通貨の発行できないドイツもフランスも破たんしないが、自国通貨の発行できるロシアもメキシコも破たんしました。大事なことは自国通貨かどうかではなく、政府が信用されているかどうかなのです。