マッサージを利用する

マッサージは治療のひとつである。実際、マッサージセラピーという言葉もあるほどで、マッサージによって筋肉の疲労回復を促すことができる。

トレーニングにおいて日頃から高重量を扱ったり、高強度トレーニングで身体を酷使している人は、筋肉がずっと緊張している可能性がある。

筋肉の緊張を緩和することは、筋発達を促すうえで大いにプラスになることなので、心当たりがある人は試しにマッサージを受けてみるといいだろう。

研究によると、マッサージには心拍数や血圧、呼吸数などに影響し、自律神経系に変化をもたらすことが示されている。つまり、マッサージは自律神経への作用が科学的に確認されているのだ。

マッサージは交感神経の働きを抑制し、副交感神経の活性化に役立つ。身体をリラックスさせて疲労回復を促すためにも、マッサージを利用してみてはどうだろうか。

横隔膜呼吸をマスターする

横隔膜呼吸は、深い呼吸を可能にする呼吸法のひとつだ。ヨガで取り入れられていることが多いが、もちろんヨガをやっていない人でもこの呼吸法をマスターすることができる。

ちなみに、腹筋の深部にある腹横筋を強化する目的などでボディビルダーが行うバキュームもまた、横隔膜呼吸のテクニックを使ったものである。

横隔膜はドーム型の大きな筋肉で、肺の下に位置している。「膜」と言っているが、実際には膜ではなく、膜状の筋肉ということだ。横隔膜をできるだけ上方に押し上げると、肺の中の空気が押し出される。この横隔膜を上方に押し上げる際に腹筋が手助けをするのである。

横隔膜を使った呼吸は体幹部の強化に役立つだけでなく、副交感神経を活発にすることが研究でも明らかになっている。

横隔膜呼吸のメリットについては他にもいくつか確認されており、その中には以下のようなものがある。
●副交感神経の活性化
●交感神経の抑制
●心肺機能や循環器機能を向上
●ストレスや緊張の緩和
●心身の健康改善や維持