「何を」食べるか

これまで行ってきた、ダイエット方法は「どれだけ」食べるか。食べる量を減らす方法でした。少ない量を3ヶ月続ける「根性」は筆者にはありませんでした。そもそも、自分の「根性」ほど当てにならないものは無いのかもしれません。

食べる量をさほど減らすことなく、辛くないダイエット法はないものか? そこで出会ったのが、故鈴木その子氏の著書でした。

鈴木その子氏は、「美白の女王」として有名です。しかし、それ以前は、料理研究家かつダイエット方法の勘案者でもありました。

氏のダイエット法は、「どれだけ食べるか(=量)」よりも「何を食べるか(=種類)」を重視します。極端な減食を行わない。その代わり、油分は極力食べない。そして、食べ物の8割を「ごはん」にする、というものです。糖質制限ダイエットが流行っている現在、信じられない方も多いことでしょう。

しかし、効果はありました。

1週間で、体重が3キロほど減少。鈴木式ダイエットの効果なのかはわかりません。ご飯を多めに食べることで、異常な食欲が抑えられたこと。やや規則正しい食生活が送れたこと、なども要因ではないか、と推測しています。

目標の「小太り」状態まで痩せられた。うん。体重はこのままでいい。あとは、規則正しい生活で、摂食障害から抜け出そう。そう考えました。

ちょうど、そのとき見かけたのが、春休みの観光地のアルバイト案内です。住み込みで食事つき。住み込みなら、生活が拘束される。食事つきなら、食べる量を抑えることができる。普通で、規則正しい食生活ができるはず。そう思い、申し込むことに。これは好判断でした。

7時から11時まで

アルバイト期間中は休み無し。繁忙期は、朝7時から夜11時までの労働。現在だったら、「ブラック」ですね。しかし、筆者にとっては、食事が1日3回、規則正しく提供される「理想的」な環境でした。

1ヶ月のバイト期間を終え、自宅で体重計に乗ってみると。

「7キロ減っている」

重労働のせいでしょうか。体重が減っている。予想外です。私の体は、増減を繰り返した挙句、最終的に15キロ減り、標準体重になりました。リバウンドした直後だから、脂肪も落ちやすかったのかもしれません。