「高卒でも安定した仕事をしたい」

多くの高卒の方が、こんなことを言っていたのをよく聞いていました。

そんな時、最終的に考えつくのが「公務員」です。

ユーくん 公務員なら、親も喜んでくれるし、安定するからいいかなと思ってる

確かに、公務員は安定するので魅力的です。

しかし、安定すること以外で公務員になりたい理由はありますか?

本当にあなたは公務員になりたいと思って選んでいますか?

ユーくん 本当は、公務員以外にやりたいことを見つけたいし、妥協したくない

そういう方も多いのではないでしょうか?

今回は、高卒で公務員になれる方法以外にも、実際に公務員を選んだ時に直面する事実も含めお伝えしていきます。

目次
高卒で公務員になることは可能なのか
高卒で公務員を目指す前に知るべき3大事実

高卒で公務員になることは可能なのか

高卒で公務員を目指す前に知るべき3大事実 | 高卒で目指せる国家・地方公務員やメリット・デメリット
(画像=『キャリアゲ』より引用)

公務員には国家公務員と地方公務員の2種類どちらも目指すことができます。

高卒だからといって公務員になれないことはありません。

地方公務員になるには
各都道府県庁や市町村が実施する「地方公務委員試験」に合格する

国家公務員になるには
人事院が実施する「国家公務員試験」に合格する

地方公務員になる場合と国家公務員になる場合には、受験する試験の種類が異なります。

高卒者が目指す公務員は「地方公務員」である場合が多いのが特徴です。

ユーくん 地方公務員と国家公務員の違いはなんなんだろう

地方公務員
国家の運営に関連した業務を行い、中央省庁や国会・裁判所などに勤務する。

国家公務員
地方の自治体組織に勤務し、市役所や県庁に勤務して地域に密着した仕事をする。

上記2つの違いは、地方公務員よりも国家公務員の方がスケールの大きい仕事ができると言えます。

同じ公務員でも勤務する場所や仕事内容が大きく異なることも覚えておきましょう。

高卒で公務員を目指す前に知るべき3大事実

高卒で公務員を目指す前に知るべき3大事実 | 高卒で目指せる国家・地方公務員やメリット・デメリット
(画像=『キャリアゲ』より引用)

高卒で公務員を目指す場合には知っておかなければならない3つの大切なことがあります。

  1. 高卒公務員の年収や月収
  2. 高卒公務員がどう扱われているのか
  3. 公務員の仕事の満足度

あなたがもし公務員を目指すなら、「公務員は安定しそう」という曖昧な理由で目指すのは危険です。

高卒で公務員になったら、どのような現実が待っているのかを必ず知っておきましょう。

高卒で公務員になった時の年収や月収

ダルマちゃん 高卒で公務員になった場合にもらえる年収・月収を国家公務員と地方公務員それぞれ調べてみました。

▼高卒国家公務員(一般職)年収/月収/ボーナス

 年収月収ボーナス
18〜19歳259万円161,428円65万円
20〜23歳297万円185,782円74万円
24〜27歳375万円233,922円94万円
28〜31歳440万円275,286円110万円
32〜35歳505万円316,091円126万円
36〜39歳564万円352,298円141万円
40〜43歳631万円394,388円158万円
44〜47歳680万円425,162円170万円
48〜51歳729万円454,994円182万円
52〜55歳763万円477,127円190万円
56〜59歳794万円496,838円198万円

※参考:平成30年国家公務員給与実態調査の結果より

国家公務員の給料は一律ではなく、勤務地によって地域手当が異なるために、必ずしも上記の金額であるとは限りません。

30代で500万円、50代で700万円オーバーの年収は魅力的に見えてしまいます。

▼高卒地方公務員の年収/月収/ボーナス

 年収月収ボーナス
18〜19歳280万円177,540円67万円
20〜23歳330万円212,670円75万円
24〜27歳386万円250,440円86万円
28〜31歳447万円290,629円98万円
32〜35歳508万円330,233円112万円
36〜39歳582万円378,993円128万円
40〜43歳660万円427,029円148万円
44〜47歳695万円452,511円152万円
48〜51歳724万円471,164円159万円
52〜55歳738万円478,007円164万円
56〜59歳747万円482,951円167万円

参考:「平成29年地方公務員給与の実態」より

上記のデータを見ると、地方公務員は国家公務員と比べても収入はほとんど変わりません。

地方公務員は都道府県ごとに支払われる地域手当が変わるため、上記のデータは一例に過ぎません。

地方公務員も国家公務員と同じように収入が安定的で毎年年収が少しずつ上がっていくのが分かります。

公務員は学歴社会の傾向が強い

ダルマちゃん はっきり言いますが、公務員は学歴社会です

▼職種別・学歴別の職員構成割合

 大学卒短大卒高校卒
一般行政職66.7%8.8%24.2%
技能労務職0.0230.0590.661
高等(特別支援・専修 ・各種)学校教育職0.9530.0230.024
小・中学校(幼稚園)教育職93.4%6.6%0
警察職52.2%3.8%0.44

参照:総務省「平成30年地方公務員給与の実態」

大学卒の占める割合は高等学校教育職、小・中学校教育職、そして警察職において増加の傾向にあります。

高卒で公務員になっても、大卒の方が出世のスピードが違ったり、様々な面で優遇されるのも現実です。

公務員の仕事の満足度は全業種中ワースト5に入る

公務員として働く人たちの『仕事に対する満足度』は意外にも低いことが分かっています。

SNS投稿分析のスナップレイスが実施した調査結果によると、17業種別の仕事満足度ランキングにおいて、公務員はなんとワースト4位という結果です。

▼17業種中の仕事満足度ランキング

高卒で公務員を目指す前に知るべき3大事実 | 高卒で目指せる国家・地方公務員やメリット・デメリット
(画像=『キャリアゲ』より引用)

参考:17業種別の仕事満足度ランキング発表!ソーシャルリスニングで遂に真実が判明

具体的には、公務員の仕事満足度は44.9%という結果で、半数を割ってしまっています。

イメージと違い、公務員の仕事満足度は低く、不満を持ちながら働いていることを表しています。