目次
駐車場経営が向いていないタイプ
・接道幅が狭すぎる土地
・大きな高低差がある土地
・周辺の駐車場の稼働率が低いエリア
駐車場経営にかかる費用
・駐車場経営の初期費用
・駐車場経営の毎月のコスト
駐車場経営が向いていないタイプ
駐車場が向いていないタイプの土地としては、例えば以下のようなものが考えられます。
接道幅が狭すぎる土地
車が駐車場に出入りするための幅、車が道路に接する接道幅が十分にない土地だと、駐車場としては成り立ちません。利用者が利用しにくければ、収益にも影響が出ます。
一般的なセダンの車幅がおおむね1.8m程度ですので、できれば4m、最低でも2.5m程度の接道幅が必要となります。
大きな高低差がある土地
道路と敷地に高低差がある場合は、スムーズに出入りできるよう、また敷地内に高低差がある場合は、土地の地ならしが必要です。駐車場は大きな収益を上げられる活用方法ではないため、多額の造成費用をかけて駐車場経営を行っても、投下資金をなかなか回収できないという可能性があります。
周辺の駐車場の稼働率が低いエリア
駐車場付きの戸建て住宅が並ぶ閑静な住宅地などでは、外部駐車場の需要が見込めない場合があります。また、立地は良いものの既に駐車場が多数存在し、供給過多となっているエリアでもやはり需要は見込めません。
駐車場経営を実施するに当たっては、周辺の需給動向を必ず確認するようにしましょう。
駐車場経営にかかる費用
駐車場経営をしようと思ったときにかかる費用をみてみます。
駐車場経営の初期費用
月極駐車場
月極駐車場の場合、土地さえ所有していれば必要となる初期費用はアスファルト舗装程度ですが、こちらは1m2あたり4,000~5,000円程度といわれています。
例えば、土地100m2・台数5台の駐車場を想定した場合、月極駐車場経営に必要な初期投資額は40万円~50万円程度ということになります。
コインパーキング
コインパーキングの場合、アスファルト舗装に加えて看板の設置、精算機などの設置が必要となります。自前で精算機などの設備を調達する場合、おおむね以下の費用が必要となります。
- 精算機1台:100万円
- ロック板:25万円/枚
- 設備工事:60万円
月極と同様に、土地100m2・台数5台の駐車場を想定した場合、コインパーキング経営に必要な初期投資額は300万円~350万円程度ということになります。
(精算機1台100万円+ロック板25万円×5枚+設備工事60万円+アスファルト舗装費40~50万円)
なお、事業者への一括借上げ方式を採用する場合には、設備の設置費用は業者が負担してくれますので、月極駐車場と同様にアスファルト舗装費用のみが必要となります。
駐車場経営の毎月のコスト
月極駐車場
月極駐車場の場合、経営期間中のコストのほとんどが土地の固定資産税と都市計画税となります。
固定資産税は以下の算式で求められます。
課税標準 × 1.4%(標準税率)
都市計画税は以下の算式で求められます。
課税標準 × 0.3%(標準税率)
コインパーキング
コインパーキングの場合、主に月々の電気代がかかります。必要に応じて機械のメンテナンス費用が発生します。電気代は広さ・地域によって異なりますが月額5,000円〜となります(寒冷地でロードヒーティングなど冬場の融雪設備をしている場合はさらにプラスでかかります)。
一括借上方式の場合、業者が費用を負担することになります。ランニングコストはほとんどかかりません。