保冷力を高めるための準備
事前に保冷剤で冷やしておく
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食材や飲み物を入れる直前に保冷剤を入れた場合、必要量を入れたとしても内部が冷えるまでには時間がかかります。完全に冷え切る前に保冷剤が溶けてしまうことも考えられるため、事前に保冷剤を入れてボックスを冷やしておくのがおすすめです。
前日の夜に、保冷剤をクーラーボックスに敷き詰めておいてください。翌日の朝に使用済みの保冷剤を取り出し、食材や飲み物、新しい保冷剤を入れたら準備の完了です。
■氷点下タイプを利用するのもおすすめ
しっかりと内部を冷やしたい時は、事前に氷点下タイプの保冷剤を入れておく方法もあります。氷点下タイプの保冷剤はマイナス温度まで冷やせるため、予冷に最適です。持続力のある保冷剤なら、翌日新しく入れ替えずに使い続けられる場合も多いため、アウトドアに重宝します。
冷凍できるものは冷凍しておく
前日には、冷凍できる食材や飲み物も冷凍しておくとよいでしょう。肉や魚は下味をつけた上で冷凍しておけば、当日はクーラーボックスから取り出して焼くだけで済みます。
ペットボトル飲料は冷凍すると膨張して容器が壊れる可能性がありますので、冷凍専用のペットボトルを用意しておくと安全です。ですが、炭酸飲料は冷凍すると破裂してしまうため、凍らせないでください。
効果的な保冷剤の入れ方
保冷剤の入れ方によって変わる保冷力
保冷剤は、入れ方によって効果の度合いが変わります。誤った入れ方だと、せっかく必要な量を揃えたとしても効果が半減してしまうかもしれません。効果的な入れ方を確認して、ボックス内部を冷やせるよう工夫することが大切です。
上に乗せると冷気が行き渡りやすい
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冷気には、上から下へと移動する性質があります。そのため、保冷剤を入れる時は上に配置するのがおすすめです。蓋に保冷剤用のポケットがついたクーラーボックスを使用する場合は、そこに入れておくとよいでしょう。
蓋に専用のポケットがない場合は、保冷剤の重みで食材が潰れないよう、意識して乗せるようにしてください。なお、保冷剤を下に置いておくと冷気が全体に行き渡らず、ボックス内の温度が上がりやすくなるため注意が必要です。
上部に加えて側面に入れるのも効果的
クーラーボックスのサイズが大きい場合、上に保冷剤を入れただけではボックス内の温度が上がってしまう可能性が考えられます。そんな時は、上部に加えて側面にも保冷剤を入れると効果的です。
上からの冷気に側面からの冷気が加わり、効率的にボックス内を冷やすことが可能になります。クーラーボックスによっては側面にも保冷剤専用のポケットが付いていることがありますので、活用してみてください。